後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

寒い日々が続くので南国、タイ王国の花々の写真を、

2018年12月23日 | 写真
今日は冬の曇り日で暗い雲が低く覆っています。まるで北欧の暗い冬の日のようです。
最近は寒い日々が続くので南国、タイ王国の花々の写真をネットでいろいろ調べ、眺めては楽しんでいます。
その中から5つの花の写真をお送りします。
花の写真の出典は全て、http://chaocnx.seesaa.net/category/22001647-1.html です。

1番目の写真は11月30日に咲き出した桜の花です。チェンマイ県のタイ桜です。
(โครงการอนุรักษ์พันธุ์กล้วยไม้รองเท้านารีอินทนนท์ บ้านขุนกลาง、นางพญาเสือโคร่ง、“ซากุระเมืองไทย”)

2番目の写真は紫陽花です。アジサイは日本固有種ですが、タイのロイヤルプロジェクトで栽培されて温帯の珍しい花として出荷されているようです。日本の梅雨の代表的な花である紫陽花が、冬季直前のこの10月に、チェンマイの高地で咲き誇っているそうです。

3番目の写真はゴールデンシャワーの花です。4月下旬、緑濃い木の枝先にとんがり帽子のような紫の花々を咲かせます。

4番目の写真はドイインタノン国立公園のドイインタノン固有種である赤いシャクナゲ(กุหลาบพันปี)です。2月中旬頃までが見頃だそうです。

5番目の写真は サイアム・チューリップです。チューリップの名前が付いてますが、実際は生姜の仲間です。タイでは“パトムマー(ปทุมมา)”と呼ばれ、雨季の時期にピンクや白系統の花を咲かせます。

タイ王国は仏教国で仏教歴を使用している珍しい国なので、ついでにこの国の紹介を下記にお送りします。
現在のタイ王国はチャクリー王朝で仏陀の入滅をゼロ年とする仏教歴を使用している国なのです。
タイ王国という国名が示すように、この国は現在でもチャクリー王朝の王様の権限が大きく、不敬罪のある社会なのです。
この王朝は1782年(タイ仏暦2325年)に成立したのです。現在の王様は初代から数えて10代目のラーマ10世です。
この王国は 仏教を大切にしている文字通りの仏教国なので、お釈迦様が入滅した翌年の西暦の紀元前543年を仏滅紀元元年としている仏歴を日常生活に使っています。
ちなみに私は1936年生まれですから、これに543年を加えた仏歴の2479年に生まれたことになります。
現在のタイの人々はこの仏歴が身についていて西洋の西暦へ換算するのが難しい人々が多いそうです。
タイにおいては、男子はすべて出家するのが社会的に望ましいと考えられているのです。
出家するためには普通20歳以上でそれまで悪いことをしていないことが大切なのです。
出家の目的はお釈迦さまの教えを修行を通してより深く理解するためです。
出家の期間はいろいろですが、大体3ケ月くらいと言われています。それを済ませると一人前の大人と見なされます。
ですからタイの社会では出家は成人への通過儀礼として行われるとも考えられます。
しかしその一方で、自分の精神力を強めたり、社会性をつけたいなどの目的もあります。
基本的には出家で功徳を積み親や先祖の恩に報いるということが基本になっています。
ですから修業中の人へ食物を献上する行為も自分の親や先祖の恩に報いるということになります。
また貧しい家に生まれたが、学業に優れていたために僧になって仏教大学に入学する若者もいます。

タイの仏教は日本の仏教よりも本物のように思えるのです。お釈迦様の教えどうり忠実にその教えを守っているように思えるのです。
個人的なことで恐縮ですが私の祖父は曹洞宗のお寺の住職でした。それで仏教関係の本を多く読みました。
日本の仏教は中国や朝鮮の百済を通って飛鳥時代に入って来ました、そのせいで中国の道教や儒教や朝鮮の原始宗教と習合し多神教的な宗教になっているようです。お寺のご本尊はお釈迦様ではなく薬師様、観音様、弘法大師様、伝教大師様などいろいろです。
しかしタイのお寺のご本尊様はお釈迦様なのです。お釈迦さまの座った姿の仏像か、寝た姿の涅槃像なのです。
そして出家による修行を大切にしています。私個人は修行無くしては宗教を理解出来ないと信じていますので、タイの仏教こそ本物だと魅力を感じるのです。
スリランカ、タイ、カンボジア、ラオス、ビルマなどの仏教を上座部仏教と言うそうです。そして日本、中国、チベット、朝鮮半島などの仏教は大乗仏教と言うそうです。
最後にバンコックの住宅街での忘れられない体験を書かせて下さい。
それは1993年の頃でした。バンコックに数日滞在した時のことです。朝にホテルの窓から見ていると、幅広い河の向こうから沢山の通勤者が船てやって来るのです。
好奇心にかられて、その日の夕方私は小さな舟に乗り河向うの住宅街に行ったのです。そこは樹木に囲まれた家々が並んでいる住宅街だったのです。決して金持ちではなく、家には塀がありません。道から部屋の中まで見通せるのです。仏壇があって灯明の炎が揺れています。子供が庭で遊んでいて可愛い声が聞こえます。家の裏の方から夕食の準備の包丁の音が聞こえます。何やら金木犀の花のような良い香りが風に乗ってきます。外国人の私がズカズカと歩き回っているのに全く警戒しないのです。全ての人を信頼しているのです。
嗚呼、なんと平和なのだろうと感動しました。仏教国だなあと感動したのです。
もっと書きたいことは沢山ありますが、長くなるのでこれでお終いにします。