毛針釣りでは羽虫に似せた釣針をソッと川面に浮かせ、岩魚(イワナ)が底から飛びあがって食いついた時釣り上げるのです。
音をたてずに静かに渓流と話し合いながら何処に岩魚が潜んでいるか教えて貰います。
清流の水音とかすかな風の音しか聞こえません。静寂です。
そんな空気を楽しむのが渓流釣りです。何故か高尚な趣味のようです。
釣り人に会うと無言で微笑むだけです。声をたてない修行僧のような雰囲気です。
そんなのが好きなので何度も行く場所があります。奥多摩にある養沢毛鉤専用釣場です。
今回もその静寂の中の自然を楽しんで来ました。撮って来た写真をお送りいたします。
毛鉤専用釣場は全国的にも珍しいものです。この釣り場は戦後の1955年にトーマス・ブレークモア氏というアメリカ人が作ったのです。彼の記念碑も管理棟の前にあります。
ブレークモア氏(1915〜1994)は養沢川の清らかな流れに魅せられ故郷オクラホマで親しんだフライフィッシングを楽しむために自己資金で川を借り上げて魚を放流し毛鉤専用の釣場を開業したのです。
最初のオープンは1955年6月1日だったそうです。
その後運営は養沢地域に委ねられ現在は社団法人として養沢地域全体で管理運営を行っています。その収入で清流を守るための落葉樹の植林や環境整備などに使っているそうです。
この釣り場ではニジマスとヤマメを定期的に放流しています。そしてブラウンマスやイワナも棲息しています。
ところで一般のルアーフィッシングでは小魚の形の疑似餌を用いますがここではそれは禁止です。毛針だけ使って良いのです。
毛針を疑似餌にする釣り方は昔から日本にもありました。それはテンカラ釣りと言います。
養沢毛鉤専用釣場では毛針のフライフィッシングとテンカラ釣りの専用釣り場なのです。
日本の伝統的な毛針釣りであるテンカラ釣りとイギリスで生まれたフライ・フィッシングとの相違点はリールの使用の有無だけです。
テンカラ釣りは誘いの精妙さで喰わせるので、テンカラ釣りの人は毛針の精巧さにはあまりこだわらないそうです。
私自身は毛針り釣りをしたことはありませんが昔から憧れていました。本も沢山読みました。特に井伏鱒二の書いた渓流釣りの本は今でもよく覚えています。
帰宅してから家内と釣りの話をしました。彼女はあれは鮎を釣っていたのだと言います。
川で釣りの人を見たらすべて鮎を釣っていると思っていたそうです。毛針で鮎の釣れない理由を説明したら納得しました。家内は知っていることも多いのですが、とんでもない思い違いをしていることも多いのです。
それにしても釣りは奥深い趣味です。自分でしないだけに一層、釣りを趣味にしている人を尊敬しています。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)
音をたてずに静かに渓流と話し合いながら何処に岩魚が潜んでいるか教えて貰います。
清流の水音とかすかな風の音しか聞こえません。静寂です。
そんな空気を楽しむのが渓流釣りです。何故か高尚な趣味のようです。
釣り人に会うと無言で微笑むだけです。声をたてない修行僧のような雰囲気です。
そんなのが好きなので何度も行く場所があります。奥多摩にある養沢毛鉤専用釣場です。
今回もその静寂の中の自然を楽しんで来ました。撮って来た写真をお送りいたします。
毛鉤専用釣場は全国的にも珍しいものです。この釣り場は戦後の1955年にトーマス・ブレークモア氏というアメリカ人が作ったのです。彼の記念碑も管理棟の前にあります。
ブレークモア氏(1915〜1994)は養沢川の清らかな流れに魅せられ故郷オクラホマで親しんだフライフィッシングを楽しむために自己資金で川を借り上げて魚を放流し毛鉤専用の釣場を開業したのです。
最初のオープンは1955年6月1日だったそうです。
その後運営は養沢地域に委ねられ現在は社団法人として養沢地域全体で管理運営を行っています。その収入で清流を守るための落葉樹の植林や環境整備などに使っているそうです。
この釣り場ではニジマスとヤマメを定期的に放流しています。そしてブラウンマスやイワナも棲息しています。
ところで一般のルアーフィッシングでは小魚の形の疑似餌を用いますがここではそれは禁止です。毛針だけ使って良いのです。
毛針を疑似餌にする釣り方は昔から日本にもありました。それはテンカラ釣りと言います。
養沢毛鉤専用釣場では毛針のフライフィッシングとテンカラ釣りの専用釣り場なのです。
日本の伝統的な毛針釣りであるテンカラ釣りとイギリスで生まれたフライ・フィッシングとの相違点はリールの使用の有無だけです。
テンカラ釣りは誘いの精妙さで喰わせるので、テンカラ釣りの人は毛針の精巧さにはあまりこだわらないそうです。
私自身は毛針り釣りをしたことはありませんが昔から憧れていました。本も沢山読みました。特に井伏鱒二の書いた渓流釣りの本は今でもよく覚えています。
帰宅してから家内と釣りの話をしました。彼女はあれは鮎を釣っていたのだと言います。
川で釣りの人を見たらすべて鮎を釣っていると思っていたそうです。毛針で鮎の釣れない理由を説明したら納得しました。家内は知っていることも多いのですが、とんでもない思い違いをしていることも多いのです。
それにしても釣りは奥深い趣味です。自分でしないだけに一層、釣りを趣味にしている人を尊敬しています。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)