後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

静かに渓流と話す人のいる毛針釣場

2019年07月31日 | 日記・エッセイ・コラム
毛針釣りでは羽虫に似せた釣針をソッと川面に浮かせ、岩魚(イワナ)が底から飛びあがって食いついた時釣り上げるのです。
音をたてずに静かに渓流と話し合いながら何処に岩魚が潜んでいるか教えて貰います。
清流の水音とかすかな風の音しか聞こえません。静寂です。
そんな空気を楽しむのが渓流釣りです。何故か高尚な趣味のようです。
釣り人に会うと無言で微笑むだけです。声をたてない修行僧のような雰囲気です。
そんなのが好きなので何度も行く場所があります。奥多摩にある養沢毛鉤専用釣場です。
今回もその静寂の中の自然を楽しんで来ました。撮って来た写真をお送りいたします。









毛鉤専用釣場は全国的にも珍しいものです。この釣り場は戦後の1955年にトーマス・ブレークモア氏というアメリカ人が作ったのです。彼の記念碑も管理棟の前にあります。
ブレークモア氏(1915〜1994)は養沢川の清らかな流れに魅せられ故郷オクラホマで親しんだフライフィッシングを楽しむために自己資金で川を借り上げて魚を放流し毛鉤専用の釣場を開業したのです。
最初のオープンは1955年6月1日だったそうです。
その後運営は養沢地域に委ねられ現在は社団法人として養沢地域全体で管理運営を行っています。その収入で清流を守るための落葉樹の植林や環境整備などに使っているそうです。
この釣り場ではニジマスとヤマメを定期的に放流しています。そしてブラウンマスやイワナも棲息しています。
ところで一般のルアーフィッシングでは小魚の形の疑似餌を用いますがここではそれは禁止です。毛針だけ使って良いのです。
毛針を疑似餌にする釣り方は昔から日本にもありました。それはテンカラ釣りと言います。
養沢毛鉤専用釣場では毛針のフライフィッシングとテンカラ釣りの専用釣り場なのです。
      
日本の伝統的な毛針釣りであるテンカラ釣りとイギリスで生まれたフライ・フィッシングとの相違点はリールの使用の有無だけです。
テンカラ釣りは誘いの精妙さで喰わせるので、テンカラ釣りの人は毛針の精巧さにはあまりこだわらないそうです。
私自身は毛針り釣りをしたことはありませんが昔から憧れていました。本も沢山読みました。特に井伏鱒二の書いた渓流釣りの本は今でもよく覚えています。
帰宅してから家内と釣りの話をしました。彼女はあれは鮎を釣っていたのだと言います。
川で釣りの人を見たらすべて鮎を釣っていると思っていたそうです。毛針で鮎の釣れない理由を説明したら納得しました。家内は知っていることも多いのですが、とんでもない思い違いをしていることも多いのです。

それにしても釣りは奥深い趣味です。自分でしないだけに一層、釣りを趣味にしている人を尊敬しています。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)

「川遊びをしている子供達の写真を撮りに行く」

2019年07月31日 | 写真
夏は子供達にとって楽しい季節です。
縁日の夜店に心がときめきます。プールや海水浴に行きます。川遊びに夢中になります。
川遊びと言えば東京にも最適な場所が幾つもあります。多摩川上流やその支流の秋川です。東京の郊外で奥多摩に比較的近い八王寺や立川や小金井の子供達は奥多摩へ川遊びに行きます。
川で楽し気に遊んでいる子供達を見るとこちらまで幸せになります。昔は自分の子供達を何度も連れて行ったものです。
そんな思い出もあるので夏になると川遊びをしている子供達を見に行きます。
昨日は檜原村を流れている秋川で川遊びをしている子供達の写真を撮りに行きました。
幸福そうな家族が一緒に川の流れと戯れています。お父さんは椅子ごと清流に浸かり涼しそうにしています。
写真を撮りながら家内も楽しそうです。
こうして老境の一日も清流のように流れ行きました。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)