後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

今日のカトリック小金井教会のミサの風景写真

2019年09月08日 | 写真
今日のカトリック小金井教会のミサの風景写真をお送りします。
聖書の朗読は次の通りでした。
知恵の書、9・13-18
答唱詩編(詩編90)
使徒パウロのフィレモンへの手紙
ルカによる福音、ルカ14・25-33

ミサの後で長寿を祝う会がありました、77歳以上が参加しました。
帰りに十字架の飾りとクッキーをお土産に頂きました。最後の写真はこのおみやげの写真です。
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参考までに第1朗読で読まれる「知恵の書」の説明をお送りします。
旧約聖書の「知恵の書」は、キリスト前50年ごろ、ギリシア語で書かれました。
 当時のユダヤ人は、多神教のギリシア文化の影響で、神以外のものを神とする危機にさらされていました。
多神教のギリシア文化の影響を受け、迷っているユダヤの人を励まし、信仰の道を歩ませるために、唯一の神のはからいの深さ、神の業の偉大さなどを述べ、本当の知恵に立ち返るように努めることが書かれています。
第1朗読 知恵の書 9章13~18節
 神の計画を知りうる者がいるでしょうか。
主の御旨を悟りうる者がいるでしょうか。
死すべき人間の考えは浅はかで、
わたしたちの思いは不確かです。
朽ちるべき体は魂の重荷となり、
地上の幕屋が、悩む心を圧迫します。
地上のことでさえかろうじて推し量り、
手中にあることさえ見いだすのに苦労するなら、
まして天上のことをだれが探り出せましょう。
あなたが知恵をお与えにならなかったなら、
天の高みから聖なる霊を遣わされなかったなら、
だれが御旨を知ることができたでしょうか。
こうして地に住む人間の道はまっすぐにされ、
人はあなたの望まれることを学ぶようになり、
知恵によって救われたのです.









ローマ法王と中国との和解、そして瀋陽の教会での思い出

2019年09月08日 | 日記・エッセイ・コラム
キリスト教カトリックの総本山バチカン(ローマ法王庁)が、長年対立してきた中国と司教任命権問題で暫定合意した。
対中関係改善については、「バチカンは地下教会の信者を中国共産党に売り渡そうとしている」と、カトリック内部からも批判が噴出しています。
フランシスコ法王が改善に舵を切ったのは、中国が信者数拡大に貢献し、さらに法王が進める改革に反対する保守勢力との権力闘争を有利に進めようとの思惑もあるとの意見もあろいます。
(以上は岡田充 [共同通信客員論説委員]Oct. 18, 2018の意見です。)

中国のカトリック教会には共産党独裁を非難しない中国天主教愛国会に所属する大多数の教会と中国天主教愛国会に所属しない地下カトリック教会があります。
バチカンと中国の関係改善は地下カトリック教会の切り捨てを意味します。
それをテコにして中国政府は全ての地下カトリック教会が中国天主教愛国会に入るように圧力をかけているのです。難しい問題で一朝一夕には解決しません。
日本の信者は地下カトリック教会の信者に心を寄せるべきではないでしょうか?

以下に現在活動中の中国のカトリック教会の写真をお送りします。

1番目の写真は農村部のカトリック教会です
2番目の写真は中国の東北部の瀋陽にあるカトリック教会です。瀋陽南関天主堂です。

3番目の写真は北京の王府井にある王府井カトリック教会です。

4番目の写真は北京の西安門のそばにあるカトリック教会です。天主教西什庫教堂です。

5番目の写真は上海にあるカトリック教会です。徐家匯天主教堂です。徐家匯聖イグナチオ大聖堂とも言います。中国のカトリック教会の写真です。

1981年2月ヨハネ・パウロ2世は日本の殉教者をとむらうために長崎まで来て、浦上天主堂でミサをした。
その次の年、私は中国の瀋陽市の天主堂で現地の人々のミサへ出席した。外側は煉瓦作りの立派な教会だが、内側には大きな落書きや、破壊の跡がなまなましく残っている。椅子も撤去されていて床板があちこちで剥がれている。満員の中国人信者がその床に膝まづいていて祈っている。毛沢東政府の文化大革命の間、徹底的に弾圧、破壊されたのだ。勿論キリスト教だけではないが。
1982年当時は信者は皆人民服を着ている。ミサの後、背広姿の小生を取り囲んで、何処から来た?何しに来た?と少し話合いをした。連れて行ってくれた東北工学院の金応培教授の通訳で。
「ヨハネ・パウロ2世が巡礼の旅と称して日本へ来たことを知っていますか?」と聞いて見た。全員が大声で、知っている!と答える。「中国の天主教(カトリック)が何故ローマ法王傘下の組織にならないのですか?」、皆んなの顔が氷のようになり誰も声を出さない。

帰路、金応培教授の説明を聞く。全員、即刻、ローマ法王傘下に戻りたいのだが中国政府が厳しい条件を要求しているという。「台湾のカトリック教会を破門にすれば中国全土の天主教をローマへ返す政策」をとっているのだ。ローマ法王は理由もなしに台湾を絶対に破門はしない。

あれから茫々37年、私はローマ法王庁と中国共産党の和解に胸を熱くしています。しみじみと嬉しいのです。それにしても一方では、地下カトリック教会の信者のことが心配です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)