厳しい海外渡航の自粛要請で日本は江戸時代の鎖国状態と同じようになっています。
しかし江戸時代と大いに違うことはテレビや新聞によって海外の情報が毎日溢れるように入ってくることです。人間だけが海外渡航出来ないのです。
この状態で私は日本人の鎖国性を改めて考えています。
この鎖国性のおかげで日本は外国からの移民をほとんど受け入れていないのです。
これとは対照的に北米、南米、欧州の諸国は日本とは比べもののない多数の移民を受け入れているのです。
今回の日本のコロナ感染者数が少なく、北米、南米、欧州の諸国で多いのは移民の多さと関係があるように思えます。あるいは関係が無いかも知れません。しかし私は日本人の鎖国性がコロナ感染数の少なさの原因になっているような気がします。
そこで今日は世界の移民の実態を改めて考えてみたいと思います。
さっそくですがまづ現在欧米諸国の移民人口をご紹介します。
まず1番目の写真をご覧下さい。
この図面の出典は、「図録 主要国の移民人口比率の推移」http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1171.html です。
この図面を見ると、驚くことに、2014年の欧米各国の人口の約13%位は移民なのです。厳密にはイタリアとデンマークは9%くらいです。スペイン、イタリアなど高失業率の国は横ばいあるいは低下傾向です。
この各国の移民人口はスぺイン以外の各国で年々増加しています。そしてスウェーデンやノルウエーでは急増し、それぞれ17%と15%に迫っているのです。
仮に人口の約10%と言えば、日本の1億人の人口のうち1000万人が外国からの移民になります。
しかし日本の移民人口は2009年に1.7%となっています。この数字は外国人登録をしている2009年末の人数、219万人から産出した数値です。
しかしは外国人登録をしている人の大部分へは日本の国籍を与えていません。移民とは考えられない一時滞在者なのです。
いずれにしても日本の移民人口比率がいかに欧米諸国と比較して低いかが明快に分かります。
これが日本の鎖国性なのです。
しかし日本の移民人口が少ないのは幸運なことです。そのお陰ででは移民問題が政治問題にならないのです。
しかしその一方で日本人は欧米各国の移民問題がもたらす社会不安や政治問題についての理解が不足になります。欧米諸国の苦悩を理解しないので日本は国際的に孤立する傾向になります。
そこで「移民についての欧米の世論」を、http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1171.html から抜粋いたします。
2番目の図面は「移民は重荷」と思っている各国の2014年の調査結果です。
この「移民は重荷」のグラフによるとイタリアやギリシャといった南欧で「重荷」感が強く、英国、ドイツではそれほどではない。ただし、各国の右派と左派では感覚にかなり大きな違いがあることも分かります。
またドイツマーシャルファンドの意識調査結果が参考になるのでこれからさらに3番目と4番目の2つ図面を示します。
まず3番目の図面では、「移民が多すぎるかどうか?」についての調査結果です。
調査対象者を2つに分けて、この図録で紹介した各国の移民比率に関するOECDの推計数字を示した後に訊ねた場合と、示さずに訊ねた場合とでどのくらいの差が出るかを調べた結果を示しました。
興味深いことに、だいたいどの国民も、数字を示されると、その実数の少ないことに驚いているのです。
つまり、実際の数字以上に移民が多いと各国の国民は感じているのだということが分かります。
この意識上の誤解が移民問題を重大な政治問題にしているのです。
日本の我々にとっては、移民人口が10%以上という数字自体に非常に多いという印象を持ちます。しかし驚くことに欧米各国では移民人口を実数よりも多いと信じられているのです。
4番目の図面は移民を問題視する国民の割合をしめした図面です。フランスでは上昇する一方であるのに対して、ドイツや米国では少なくとも2013年の段階では以前より少なくなっていることが分かります。
2008年から2013年まで各国の移民比率は増加しています。しかし問題視している割合が増加しないのは社会問題化していないからです。政策課題の処理がうまくいっているからでしょう。
このように問題視するかどうかは国民感情とも連動して変動するもののようです。
以上のように今日は欧米の各国における移民問題の不安の増大や実態についご紹介しました。
間違っているかも分かりませんが私は日本の鎖国性がコロナ感染防止にある程度貢献しているような気がします。こういうのを暴論と言うのかも知れなません。私は何時も日本の鎖国性が悪い伝統だと考えているのでつまらない感想を書いてみました。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)
しかし江戸時代と大いに違うことはテレビや新聞によって海外の情報が毎日溢れるように入ってくることです。人間だけが海外渡航出来ないのです。
この状態で私は日本人の鎖国性を改めて考えています。
この鎖国性のおかげで日本は外国からの移民をほとんど受け入れていないのです。
これとは対照的に北米、南米、欧州の諸国は日本とは比べもののない多数の移民を受け入れているのです。
今回の日本のコロナ感染者数が少なく、北米、南米、欧州の諸国で多いのは移民の多さと関係があるように思えます。あるいは関係が無いかも知れません。しかし私は日本人の鎖国性がコロナ感染数の少なさの原因になっているような気がします。
そこで今日は世界の移民の実態を改めて考えてみたいと思います。
さっそくですがまづ現在欧米諸国の移民人口をご紹介します。
まず1番目の写真をご覧下さい。
この図面の出典は、「図録 主要国の移民人口比率の推移」http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1171.html です。
この図面を見ると、驚くことに、2014年の欧米各国の人口の約13%位は移民なのです。厳密にはイタリアとデンマークは9%くらいです。スペイン、イタリアなど高失業率の国は横ばいあるいは低下傾向です。
この各国の移民人口はスぺイン以外の各国で年々増加しています。そしてスウェーデンやノルウエーでは急増し、それぞれ17%と15%に迫っているのです。
仮に人口の約10%と言えば、日本の1億人の人口のうち1000万人が外国からの移民になります。
しかし日本の移民人口は2009年に1.7%となっています。この数字は外国人登録をしている2009年末の人数、219万人から産出した数値です。
しかしは外国人登録をしている人の大部分へは日本の国籍を与えていません。移民とは考えられない一時滞在者なのです。
いずれにしても日本の移民人口比率がいかに欧米諸国と比較して低いかが明快に分かります。
これが日本の鎖国性なのです。
しかし日本の移民人口が少ないのは幸運なことです。そのお陰ででは移民問題が政治問題にならないのです。
しかしその一方で日本人は欧米各国の移民問題がもたらす社会不安や政治問題についての理解が不足になります。欧米諸国の苦悩を理解しないので日本は国際的に孤立する傾向になります。
そこで「移民についての欧米の世論」を、http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1171.html から抜粋いたします。
2番目の図面は「移民は重荷」と思っている各国の2014年の調査結果です。
この「移民は重荷」のグラフによるとイタリアやギリシャといった南欧で「重荷」感が強く、英国、ドイツではそれほどではない。ただし、各国の右派と左派では感覚にかなり大きな違いがあることも分かります。
またドイツマーシャルファンドの意識調査結果が参考になるのでこれからさらに3番目と4番目の2つ図面を示します。
まず3番目の図面では、「移民が多すぎるかどうか?」についての調査結果です。
調査対象者を2つに分けて、この図録で紹介した各国の移民比率に関するOECDの推計数字を示した後に訊ねた場合と、示さずに訊ねた場合とでどのくらいの差が出るかを調べた結果を示しました。
興味深いことに、だいたいどの国民も、数字を示されると、その実数の少ないことに驚いているのです。
つまり、実際の数字以上に移民が多いと各国の国民は感じているのだということが分かります。
この意識上の誤解が移民問題を重大な政治問題にしているのです。
日本の我々にとっては、移民人口が10%以上という数字自体に非常に多いという印象を持ちます。しかし驚くことに欧米各国では移民人口を実数よりも多いと信じられているのです。
4番目の図面は移民を問題視する国民の割合をしめした図面です。フランスでは上昇する一方であるのに対して、ドイツや米国では少なくとも2013年の段階では以前より少なくなっていることが分かります。
2008年から2013年まで各国の移民比率は増加しています。しかし問題視している割合が増加しないのは社会問題化していないからです。政策課題の処理がうまくいっているからでしょう。
このように問題視するかどうかは国民感情とも連動して変動するもののようです。
以上のように今日は欧米の各国における移民問題の不安の増大や実態についご紹介しました。
間違っているかも分かりませんが私は日本の鎖国性がコロナ感染防止にある程度貢献しているような気がします。こういうのを暴論と言うのかも知れなません。私は何時も日本の鎖国性が悪い伝統だと考えているのでつまらない感想を書いてみました。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)