3月の終わりころ電動車椅子を購入しました。そのことは4月1日の記事、 「電動車椅子とフロンティア社のお薦め」に書きました。
現在はこの電動車椅子と乗用車を併用しています。
天気の良い日は毎日のように近所のスーパーなどに買い物に行きます。教会にも行きます。そして暇さえあれば車椅子で散歩をしています。
車椅子の特徴は遅いことです。最速で時速6Kmです。これを使っていると今迄忙しかった生活がスローライフになります。時間がゆっくり流れます。
車椅子で散歩をしていると今迄見えなかったものが見えてくるのです。道端に開く春の草花、家々に伸びる枝先の若葉等々。歩いている母と幼児の楽しげな表情も見て楽しいものです。
いろいろな発見があり毎日が新鮮になるのです。大げさに言えば新しい人生が始まったのです。
はじめは家内が心配して何処へも歩いて付いて来ましたが、最近は安心して付いて来ません。私は自由になりました。昨日は酒専門店に行ってスペインの発泡酒を買いました。店員さんが瓶を袋に入れ車椅子の背中のフックにぶら下げてくれます。
暖かい春の陽を浴びながら時速6Kmで帰ってきます。今迄車で飛ばしていたのにゆっくり移動するのが楽しく感じるのです。
それでいろいろなことを考えました。自動車の無かった江戸時代以前の人の悠々とした生活に想いを馳せました。
近所に江戸時代に出来た用水路の跡があります。江戸時代に想いを馳せることの出来る場所です。
私どもの住んでいる小金井市は武蔵野にあります。富士山の火山灰に覆われた水捌けの良過ぎる土地です。ちょっとした高台には水田が出来ず、畑作だけの貧しい農村が広がっていました。
江戸幕府は農業用水路をあちこちに作り、新田開発や畑作の収穫増大に努力します。小金井の北半分も高台で畑作だけです。小金井市にも江戸幕府の農業用水路があるのです。
玉川上水から農業用水を取り入れて、小金井分水路が1700年前後に作られました。それ以来、江戸、明治、大正とそして昭和の1960年代まで約260年の長い年月、貴重な水として大切に使われて来たのです。
この小金井分水路は1960年代に使用されなくなりましが、その流路は現在でも保存されています。そしてその分水路に沿って静かな散歩道が玉川上水から山王稲穂神社まで作られています。我が家では、この道のことをロマンティッシュ・シュトラーセという名前をつけて四季折々よく散歩しています。
昨日は稲穂神社から小金井分水路に忠実に沿って玉川上水まで家内と一緒に散歩しながら現在の小金井分水路の写真を撮ってきました。以下のその写真を示します。
このように近所の江戸時代の用水路の写真を撮りながら江戸時代に想いを馳せることの出来るのです。これも車椅子のスローライフのお陰です。スローライフは楽しいものです。
さて皆様のお住まいの所にも昔の農業用水路があって史跡として保存されていると思います。それを散策するのも楽しいものです。如何でしょうか?
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
現在はこの電動車椅子と乗用車を併用しています。
天気の良い日は毎日のように近所のスーパーなどに買い物に行きます。教会にも行きます。そして暇さえあれば車椅子で散歩をしています。
車椅子の特徴は遅いことです。最速で時速6Kmです。これを使っていると今迄忙しかった生活がスローライフになります。時間がゆっくり流れます。
車椅子で散歩をしていると今迄見えなかったものが見えてくるのです。道端に開く春の草花、家々に伸びる枝先の若葉等々。歩いている母と幼児の楽しげな表情も見て楽しいものです。
いろいろな発見があり毎日が新鮮になるのです。大げさに言えば新しい人生が始まったのです。
はじめは家内が心配して何処へも歩いて付いて来ましたが、最近は安心して付いて来ません。私は自由になりました。昨日は酒専門店に行ってスペインの発泡酒を買いました。店員さんが瓶を袋に入れ車椅子の背中のフックにぶら下げてくれます。
暖かい春の陽を浴びながら時速6Kmで帰ってきます。今迄車で飛ばしていたのにゆっくり移動するのが楽しく感じるのです。
それでいろいろなことを考えました。自動車の無かった江戸時代以前の人の悠々とした生活に想いを馳せました。
近所に江戸時代に出来た用水路の跡があります。江戸時代に想いを馳せることの出来る場所です。
私どもの住んでいる小金井市は武蔵野にあります。富士山の火山灰に覆われた水捌けの良過ぎる土地です。ちょっとした高台には水田が出来ず、畑作だけの貧しい農村が広がっていました。
江戸幕府は農業用水路をあちこちに作り、新田開発や畑作の収穫増大に努力します。小金井の北半分も高台で畑作だけです。小金井市にも江戸幕府の農業用水路があるのです。
玉川上水から農業用水を取り入れて、小金井分水路が1700年前後に作られました。それ以来、江戸、明治、大正とそして昭和の1960年代まで約260年の長い年月、貴重な水として大切に使われて来たのです。
この小金井分水路は1960年代に使用されなくなりましが、その流路は現在でも保存されています。そしてその分水路に沿って静かな散歩道が玉川上水から山王稲穂神社まで作られています。我が家では、この道のことをロマンティッシュ・シュトラーセという名前をつけて四季折々よく散歩しています。
昨日は稲穂神社から小金井分水路に忠実に沿って玉川上水まで家内と一緒に散歩しながら現在の小金井分水路の写真を撮ってきました。以下のその写真を示します。
このように近所の江戸時代の用水路の写真を撮りながら江戸時代に想いを馳せることの出来るのです。これも車椅子のスローライフのお陰です。スローライフは楽しいものです。
さて皆様のお住まいの所にも昔の農業用水路があって史跡として保存されていると思います。それを散策するのも楽しいものです。如何でしょうか?
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)