後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「スローライフで、江戸時代を懐かしむ」

2020年04月12日 | 日記・エッセイ・コラム
3月の終わりころ電動車椅子を購入しました。そのことは4月1日の記事、 「電動車椅子とフロンティア社のお薦め」に書きました。
現在はこの電動車椅子と乗用車を併用しています。
天気の良い日は毎日のように近所のスーパーなどに買い物に行きます。教会にも行きます。そして暇さえあれば車椅子で散歩をしています。
車椅子の特徴は遅いことです。最速で時速6Kmです。これを使っていると今迄忙しかった生活がスローライフになります。時間がゆっくり流れます。
車椅子で散歩をしていると今迄見えなかったものが見えてくるのです。道端に開く春の草花、家々に伸びる枝先の若葉等々。歩いている母と幼児の楽しげな表情も見て楽しいものです。

いろいろな発見があり毎日が新鮮になるのです。大げさに言えば新しい人生が始まったのです。
はじめは家内が心配して何処へも歩いて付いて来ましたが、最近は安心して付いて来ません。私は自由になりました。昨日は酒専門店に行ってスペインの発泡酒を買いました。店員さんが瓶を袋に入れ車椅子の背中のフックにぶら下げてくれます。
暖かい春の陽を浴びながら時速6Kmで帰ってきます。今迄車で飛ばしていたのにゆっくり移動するのが楽しく感じるのです。
それでいろいろなことを考えました。自動車の無かった江戸時代以前の人の悠々とした生活に想いを馳せました。
近所に江戸時代に出来た用水路の跡があります。江戸時代に想いを馳せることの出来る場所です。
私どもの住んでいる小金井市は武蔵野にあります。富士山の火山灰に覆われた水捌けの良過ぎる土地です。ちょっとした高台には水田が出来ず、畑作だけの貧しい農村が広がっていました。

江戸幕府は農業用水路をあちこちに作り、新田開発や畑作の収穫増大に努力します。小金井の北半分も高台で畑作だけです。小金井市にも江戸幕府の農業用水路があるのです。
玉川上水から農業用水を取り入れて、小金井分水路が1700年前後に作られました。それ以来、江戸、明治、大正とそして昭和の1960年代まで約260年の長い年月、貴重な水として大切に使われて来たのです。
この小金井分水路は1960年代に使用されなくなりましが、その流路は現在でも保存されています。そしてその分水路に沿って静かな散歩道が玉川上水から山王稲穂神社まで作られています。我が家では、この道のことをロマンティッシュ・シュトラーセという名前をつけて四季折々よく散歩しています。
昨日は稲穂神社から小金井分水路に忠実に沿って玉川上水まで家内と一緒に散歩しながら現在の小金井分水路の写真を撮ってきました。以下のその写真を示します。









このように近所の江戸時代の用水路の写真を撮りながら江戸時代に想いを馳せることの出来るのです。これも車椅子のスローライフのお陰です。スローライフは楽しいものです。

さて皆様のお住まいの所にも昔の農業用水路があって史跡として保存されていると思います。それを散策するのも楽しいものです。如何でしょうか?

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)


「今日は復活祭、ミサは動画配信に参加し祈る」

2020年04月12日 | 日記・エッセイ・コラム
日本のカトリックの組織は地方、地方の大司教区が独立して直接ローマ法王につながっています。日本全国の教会の連合組織が無いのです。全国の教会の連絡会があるだけです。
これは重要な効果をもたらします。日本の地方、地方の信者一人一人がフランシスコ法王に直接つながっている気持になるのです。
私の教会は東京大司教区に属しています。しかし私は常に長崎大司教区の動きを見ています。伝統的にそこが日本のカトリックの発祥の地だからです。
それはさておき今日は復活祭です。しかしコロナ感染予防のため、教会でのミサはありません。
そこで東京大司教区が配信しているミサの動画に参加し祈ります。
動画は、https://tokyo.catholic.jp/info/diocese/37890/ にあります。
東京大司教区では、3月30日(月)以降も、当面の間、不特定多数が参加する公開のミサをの中止を継続し、聖週間の典礼も聖香油ミサを含めすべて非公開としています。
東京大司教区の本部の関口教会の協力を得て、主日ミサもインターネット映像で配信しています。
復活祭に関連した聖週間の典礼も配信しています。
中継のミサに与って霊的聖体拝領をし、皆さま各自が聖書を朗読し祈りを捧げることを勧めています。

このような経験は1971年の私の洗礼以来初めてです。49年間で初めての出来事です。
コロナ問題は会社の倒産、従業員の解雇という悲劇を起こしています。それに加えて私のような後期高齢者にとっても直接的な被害を及ぼしているのです。
コロナ問題は人々の考え方を変えて行きます。文化が変革します。これも神が人間に与えた試練です。
今日は復活祭です。東京大司教区が配信しているミサの動画に参加し祈ります。

今日の挿し絵代わりの写真はイエスの復活を描いた18世紀、ポーランドの絵と東京大司教区が配信した今朝10時からのミサの動画の場面です。
ポーランドの絵の出典は、https://ja.wikipedia.org/wiki/復活_(キリスト教) です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)