後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「山中湖、河口湖、西湖、精進湖、本栖湖の紅葉」

2023年09月13日 | 写真
自宅はから中央高速道路に乗ると富士五湖へは1時間30分ほどで行けます。便利なので若い頃からよく行きました。
特に紅葉の時は美しい風景になりす。山中湖、河口湖、西湖、精進湖、本栖湖の紅葉の写真を順にお送り致します。 

「紅葉の風景を見ながら日本人の排他性を考える」

2023年09月13日 | 日記・エッセイ・コラム
今日は日光の紅葉の写真を見ながら日本人の排他性について考えました。紅葉の風景は中禅寺湖や日光のいろは坂の紅葉です。まずその紅葉風景の写真をお送りいたします。出典は、https://www.pixpot.net/articles/u_d_view/377/okunikko-autumn などです。

これらの写真で示したように日本は美しい国です。しかしその国民性は少し排他的です。この日本人の排他性についていろいろ考えてみました。
私は排他的な文化が必ずしも悪いと思いません。日本人はその排他性のお陰で日本古来の輝かしい伝統文化を守り、平和に暮らして来られたのです。ですから排他性には良い側面もあるのです。
しかし島国に住む日本民族は大陸に住む中国人や朝鮮半島の人と考え方が違います。ユーラシア大陸に住むモンゴル人、ペルシャ人、インド人、ヨーロッパ人と民族性が非常に違います。
違いにはいろいろありますが排他性の有無に問題を絞って考えてみたいと思います。日本民族の排他性は、住んでいる所が孤立した島国であるということに由来するのは明らかです。
日本は太平洋や日本海やオホーツク海や南シナ海に囲まれているのです。他民族の移住は容易でありません。他民族の文化の導入も命がけで行わなけれいけません。例えば遣隋使や遣唐使の船の遭難はたびたび起こりました。多数の人命を犠牲にして隋や唐の文化を取り入れたのです。
海。そうです海こそ日本民族の排他性の源だったのです。日本から海の沖を眺めても絶対に対岸の大陸は見えません。このように日本は絶海に浮かぶ列島からなっているのです。
ですから古くから他民族の大規模な移住もありませんでした。明治維新によって近代国家になった後も、かたくなに他国からの移民を受け入れませんでいた。少数のアイヌ民族を除けば、日本民族は単一な民族からなる国になっているのです。
これを現在の世界の国々に比べてみると、非常にまれにみる単一民族国家なのです。この単一民族の結果、排他的な民族文化をもつようになったと考えられます。
私が日本人の排他性を体験的に深く理解したのは1962年のアメリカ留学の時でした。留学先のオハイオに落ち着いてまずアメリカの豊かさに驚愕しました。これではアメリカとの戦争で日本が勝てる訳がないと何度もしみじみと思ったのです。
それからしばらく下宿先の近所や大学の構内を見回すと、そこには実に様々な人種の人々がいたのです。日本の学校で、人間は白人、黄色人、黒人の3種類に分けられると教わり、そのように信じていました。
しかしオハイオで見たのは白人、黄色人、黒人の3種類のどれにも当てはまらいないインド人、メキシコ人、南米系の原住民、南太平洋系の黒人とは言えない人々など実に多くの人種が混在していて、仲良く平和に暮らしているのです。
同級生のアメリカ人と次第に仲良くなり、ビールを一緒に飲むようになります。どこの国の人も酔えばお国自慢が始まります。
アメリカ人は自由と平等の国だとアメリカを縷々自慢します。どんな人種も、どんな宗教も差別しないと自慢するのです。
そしてアメリカの強みは世界中の全ての国々から移民を受け入れて来たことだと言うのです。別の言葉で言えばアメリカ人は絶対に排他的ではないことを意味します。アメリカ人は排他的な民族でないのです。開放的なのです。
そしてアメリカ人が「日本は移民を受け入れた来たか?」と聞くのです。受け入れないと答えると、日本は排他的な社会だといささか見下したような顔をします。酒席の雑談なので本気で反論しませんが、彼らの本音が出ているので面白いのです。
このように書くとヨーロッパの国々は排他的だという人がいます。後年、ドイツに住んだことがありますが、驚いたことに、ドイツはトルコから、ギリシャから、そしてルーマニアなどの東欧圏から多数の移民を受け入れているのです。
中国も多民族国家です。その上、中国の共産党政権に従順な限り、イスラム教もキリスト教もチベット仏教も平等に大切にしているのです。北京に行ってみるとイスラム教徒の多数の回族が白い帽子をかぶり悠々と闊歩しているのです。イスラム教のお寺も多数あります。大学には豚肉抜きの回族のための学生食堂が必ず別に作ってありました。
これらのことを考えると一般的に言えば日本は排他的な国だと言えます。排他的な島国なのです。私は排他的なことは悪いことだと思います。一般的に日本人はもう少し開放的になったほうが良いと思います。急には変わりませんが少し変えた方が良いと思います。

それはそれとして、 今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)