「徒手空拳」という言葉が好きです。変な人脈や親の七光りに頼らないで清々しく人生を過ごす人に憧れます。そういう人を尊敬しています。
そんな訳で私は若い頃、「徒手空拳」の人生を送ろうと決心しました。そこで留学試験を受けて何の人脈も無いアメリカへ行きました。それ以来、「徒手空拳」は私の人生の目標になりました。多くのアメリカ人・日本人に助けられました。しかし理想と現実は違ったのです。時々私は「徒手空拳」を忘れ卑怯な生き方をしました。
それでも私は徒手空拳で外国に行き幸福に住みついている人を知っています。
その例はロンドンに数十年幸せに住んでいる友人の石山さんです。
彼が書いています。・・・英国に来てからの私の人生は「幸運」の連続であった。30歳で祖国日本を飛び出すというのは、そもそも大きな冒険であるが、それが、幸いにも変なことにならずに、上手くいった。
良い人にめぐり合い、生活は苦しかったが、幸せであったと言えるであろう。
嫌な目にあったとか、病気とか怪我とかいうのもない。住むところは、いつもあったし、借金をしたこともない。住宅ローンというのもない。こんな幸運な人生って、あるであろうか。・・・
こんな考えを持った日本人は何処の外国に行っても幸せに暮らしていけるのです。
若い頃に留学したオハイオ州にもそんな日本人が沢山いました。徒手空拳で現地にとけ込み悠々と暮らしているのです。オハイオ州のコロンバス市で会った小泉さんもそんな人でした。何年が後に日本へ移住して来ました。お会いしたらコロンバス市でお会いした時と少しも変わっていないのです。
日本では出世のためには人脈が大切だとよく言います。しかし私はそう思いません。徒手空拳でで生きていると周りの他人が助てくれるのです。
私は留学先のコロンバスで結婚しました。妻になる人は独りで東京からはるばるやって来ました。結婚式にはアメリカ人が助けてくれました。
徒手空拳に生きるという人生観はどの外国でも通用するのです。そして他人を平等に信用して生きていくのです。
私はその生き方を理想として馬齢を重ねています。
馬齢と言えば馬を軽蔑しているようですが、私は馬を見るのが大好きです。よく雑木林に隣接した乗馬クラブで、人と馬が遊んでいる様子を見てくつろいで来ました。話が脱線しましたので止めます。
今日の挿絵代わりの写真はイギリスの花です。出典は、http://kaigaigo.com/united-kingdom-10446/ です。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)