山梨県の西端に甲斐駒岳という美しい山があります。その美しさに誘われて麓に山小屋を建てました。1975年でした。その甲斐駒岳の山林の中でいろいろな人に会いました。皆は夢多いロマンチックな人です。それぞれ素晴らしい山小屋を建てています。
今日はそれぞれの山小屋をご紹介したいと思います。
1番目の写真は高い木の上に作った小屋です。見せてくれたので梯子を上り中の入りました。4畳半くくらいで炊事コーナーもあり寝泊り出来るのです。ツリーハウスは何と言っても眺めが良いのです。雑木林の梢の向こうに花崗岩の甲斐駒岳の頂きが輝いています。
2番目の写真は私の親しい友人の山小屋です。この天空の橋で2階建ての離れへ渡れます。その2階が眺望が良いのです。
3番目の写真は甲斐駒岳の麓の雑木林の中の別荘です。
雑木林は、見るだけで心が豊かになります。葉の落ちた梢の隙間から青空に浮かぶ白い雲の断片を見ていると、山林の中がロマンチックな雰囲気になります。少し寒い風が吹き抜けています。そんな冬の雑木林は良いものです。
別荘に行って、ゆっくり山林の眺めを楽しもう、風の動きを肌で感じようとする人が上の写真のようなものを作りました。ブログで知り合ってお付き合いした中年の方でした。
4番目の写真も甲斐駒岳の麓の雑木林の中の別荘です。訪れると別荘の主は写真の家は商店だと言うのです。商品が並べてあって、お客が来て、買って行くそうです。確かに商店に違いありません。
入口には看板がかかっていて、「Renaissance 」と彫りこんだ芸術的な看板です。不思議に思って見入っていると黒雲が太陽を覆い、山林の中が急に暗くなる。不気味な空気が流れます。ふと宮沢賢治の「注文の多い料理店」を思い出します。
その時、後ろから「今店を開けます!見て行って下さい!」という大声が聞こえました。
ダンボール箱を抱えた恰幅の良い中年男です。店の主人ですと挨拶する。中に入ると世界中の薪ストーブが陳列してあるのです。お客はインターネットでここを見つけ買いにくるという。冬を前にして、毎日お客がくる。海外から取り寄せた薪ストーブは向かいの大きな倉庫にしまってあるそうです。
5番目の写真は世界中の薪ストーブの一例です。
山奥で、繁盛している不思議な商店を見つけましたという話です。山梨県北杜市の横手の甲斐駒の山林の中のことです。
彼の商売がますます盛んになるようにお祈りしながら帰って来ました。
今日は甲斐駒岳の山林の中で会った夢多いロマンチックな人々をご紹介しました。
それはそれとして、今日も皆さまのご健康と平和をお祈りいたします。 後藤和弘