後藤和弘のブログ

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「水力発電に魅了される私」

2023年12月25日 | 日記・エッセイ・コラム

水力発電には何故かロマンを感じます。昔から私は水力発電に魅了されてきました。自然な清流の勢いを利用して発電するのです。電灯が家の中を明るくします。テレビを写します。部屋の冷暖房をします。冷蔵庫が食物を保存します。こうしてパソコンが使えるのも電気のお陰です。その電気は現在は火力発電や原子力発電ですが水力発電も相変わらず重要な役割をしています。日本の使用電力の10%しか発電していませんが、水力発電にはロマンがあります。
今日は水力発電に関するあれこれを書こうと思います。

さて東京から近い水力発電所は山梨県の駒橋水力発電所や七ツ沢水力発電所です。以前から私は何度も訪れて写真を沢山撮って来ました。Img_4756

1番目の写真は八つ沢水力発電所の水の導管です。この圧力管の下に発電機が4基入った立派な建物がありました。凄い水音がしていてさかんに電気を作っている様子が実感できます。

このような発電所めぐりに加えて日本全国の水力発電所の数や発電量をいろいろ調べました。

以下は2013年3月25日の掲載の記事です。

水力発電の面白さ(2)水力発電所の総数といろいろなランキング

一例として岡 鹿之助の「雪の発電所」の絵を示します。出典は:http://www.us-vocal-school.com/weblog/music_life/archives/images/2012/01/120108_snow.jpg です。


2番目の写真は岡 鹿之助の「雪の発電所」の絵です。

さて日本にある水力発電所の総数はエレクトリカル・ジャパンのHP(http://agora.ex.nii.ac.jp/earthquake/201103-eastjapan/energy/electrical-japan/type/4.html.ja)に1973カ所まで明記してあります。

しかしこの1973ケ所の発電所には昭和電工や揖斐川電工のような民間会社の所有する水力発電所は含まれていません。

戦前からカーバイト製造や溶融アルミ電解製錬や高温合成化学などの製造をしていた民間会社は自分で水力発電所を持っていたのです。現在でも多くの民間会社が水力発電所を所有していると思われますので1973カ所より数百ケ所多いと考えるのが適切と思います。

それでは水力発電のいろいろなランキングを見てみましょう。出典は「水力ランキング」(http://www.enecho.meti.go.jp/hydraulic/kid/learning/top.html)です。

発電所の最大出力のランキングは以下のようになります。

最大出力の左は完成当時のもので、右のは現在の最大出力です。右の数字の出典は、http://agora.ex.nii.ac.jp/earthquake/201103-eastjapan/energy/electrical-japan/type/4.html.jaです。

1位、田子倉         38万Kw   40万Kw

2位、奥只見         36万Kw   56万Kw  

3位、佐久間         35万Kw   40万Kw

4位、黒           33万Kw   33万Kw

5位、有峰第一(成願寺川)  26万Kw   26万Kw

上の5つはダム式です。

上の最大出力の40万Kwや50万Kwという値は普通一個の火力発電所の出力が120万Kwという値に比べるとかなり小さな値です。

現在、水力発電が日本の全電力の10%以下しか発電していないのはこの小さな最大出力能力のせいなのです。

ダム式水力発電所には水力発電所の他に揚水式水力発電所が沢山あるのです。

電力の要らない夜間に火力発電が余るのでその電力でダムの下から上へ水を上げて置くのです。そして夏場の昼間の電力不足が起きそうな時にドッと上の水を流し、大電力を得るのです。

ダムの上流からの水の補給が無い場合には、夜間に使う電力より昼間の発電量が少なくなります。上流からの水の供給が無ければ揚水式水力発電所は正味の発電量がマイナスになります。ですから揚水式発電所は厳密な意味で発電所ではありません。

しかし巨大な蓄電池の役割をするので電力危機を救う重要な役目があるのです。

詳しくは、http://www.enecho.meti.go.jp/hydraulic/kid/learning/top.html にあります。

統計を取る人々によって分類の仕方が変わります。数の勘定の仕方も大電力会社の所有する水力発電所だけにしたり、小規模な発電所は数えなかったりします。民間会社の所有のものは統計に入れません。そのような事情で科学的に明快な統計が無いのです。困ったものです。

今日は現在日本にある水力発電所をご紹介致しました。日本の使用電力の10%しか発電していませんが、水力発電にはロマンがあります。昔から私は水力発電に魅了されてきました。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

下に美しい磐梯熱海の水路式水力発電所の写真を示します。

出典は、http://blog.goo.ne.jp/i_haruo/e/70b0386d0dabe9e4217685ec7a8660b7です。

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3番目の写真は磐梯熱海の水路式水力発電所です。

熱海町(福島県郡山市)には水力発電所は3ヶ所あり、猪苗代湖の水を通し発電している。磐梯熱海温泉街から見える丸守発電所は大正10年に建設され、当時は大峰発電所と呼ばれていた。ちなみに、猪苗代湖(福島県)に最も近い沼上発電所は、福島県内で2番目に作られた発電所。発電機3台で合計出力5900kW、最大使用水量は毎秒8.18トン、有効落差は87.36m、。


4番目の写真はイビデン東横山水力発電所です。(http://www.ibiden.co.jp/company/facility/higashiyokoyama.html )

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5番目の写真は山梨県企業局所有の柚ノ木水力発電所です。(ttp://www.suiryoku.com/gallery/yamanasi/yunoki/yunoki.htmlhttp://www.pref.yamanashi.jp/news/200607/images/img_1152002499763.JPG です。)

最大出力、17800Kw、有効落差:264.40m

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6番目の写真は四国電力、伊尾木川水力発電所です。(http://www.suiryoku.com/gallery/kouchi/iokigawa/iokigawa.html )

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