12月になると待降節がはじまり、やがてクリスマスがやって来ます。
今日はクリスマスにまつわるドイツと北海道の風景の写真をお送りしたいと思います。ドイツには昔住んでいたのでクリスマスの風景が懐かしいのです。
さてクリスマスは欧米では日本のお正月のようなものです。実家に家族が集まって、プレゼントの交換をし、美味しいものを食べて楽しく過ごします。
クリスマスの時期にはドイツの街角にもクリスマスの市がたって大変賑やかになります。その店々は夜も賑わい、子供達の可愛い声がしていました。
その写真をお送りします。
1番目の写真はドイツのフランクフルトの『クリスマスマルクト(Weihnachtsmarkt)』です。写真の出典は、http://urarande.blog.fc2.com/blog-entry-62.html です。
2番目の写真は同じくフランクフルトの夜のレーマー広場です。カップルと家族連れで賑わっています。
このクリスマスマーケットではツリーの飾り、 部屋の飾り、リース、キャンドル、子供達のオモチャなどが沢山並んでいます。そしてドイツではソーセージを挟んだ丸いパンやワインも売っていました。メーリーゴランドも音楽を奏でながら回っていました。
3番目の写真はクリスマスの飾り物です。生まれたばかりの赤子のイエス様を人々や羊が覗き込んでいる場面です。このような飾りはカトリック小金井教会の祭壇にも飾ります。
4番目の写真は教会のカトリック小金井教会の祭壇に飾った4本のローソクの写真です。待降節の4回の主日に一本ずつ火を点けて行きます。
欧米では家族全員でクリスマス・イヴの夕食をとってから揃って夜のミサへ行く場合もあります。あるいは25日の昼間のクリスマスのミサに行く場合もあります。
そしてクリスマスで重要なのはサンタクロースです。
サンタクロースはクリスマスの夜に煙突から入って来て子供達へのプレゼントを靴下の中に入れてくれます。
トナカイの橇に乗り、鈴を鳴らしながら子供達へ楽しい贈り物をしてくれるのです。
キリスト教の国々ではサンタクロースの思い出は人々の一生の宝です。
サンタクロースは一瞬にして世界中の子供のいる家々へ贈り物を届ける神業をします。そしてトナカイの橇に乗って来るので常日頃はフィンランドやノルウエイやスウェーデンの深い深い森に住んでいると信じられています。
皆様はサンタクロースの思い出をお持ちでしょうか? 戦争中に幼少期を過ごした私にはその思い出はありません。しかしサンタクロースの話を聞くたびに楽しくなります。幸せな気分になります。
そこで今日は北海道にあるサンタクロースの住む土地をご紹介したいと思います。
北欧の森に似た森を北海道に作った町があるのです。帯広の南の太平洋岸にある広尾町です。その土地に広尾町は「サンタランド」という名前もつけました。そうしてそこにサンタクロースが住んでいることをノルウェーの首都オスロ市に正式に認定して貰ったのです。それは1985年のことでした。
それ以来「広尾サンタランド」は平和のシンボルであるクリスマスツリーを全国各地に贈り、平和の灯をともすリレー点灯式をはじめ「サンタメール事業」も行ってきました。
詳しくは、http://www.santaland.or.jp/welcome/youkoso.html をご覧下さい。
それでは写真に広尾町のサンタランドのイルミネーションの写真を3枚示します。
さてサンタクロースはキリスト教から生まれた楽しい伝承です。
サンタクロースは4世紀頃の東ローマ帝国の小アジアのミラの司教の聖ニコラウスが起源になっているのです。
皆様は東京にあるニコライ堂をご存知だと思いますが、その名は小アジアの司教の聖ニコラウスから来ているのです。
聖ニコラウス神父は、ある時貧しさのあまり三人の娘を身売りしなければならなくなった家族の存在を知ります。
そこでニコラウス神父は真夜中にその家を訪れ、窓から金貨を投げ入れたのです。このとき暖炉には靴下が下げられていており、金貨はその靴下の中に入ったというのです。
この話が由来となり、「夜中に家に入って、靴下の中にプレゼントを入れる」というサンタクロースの伝承が生まれたのです。
それにしてもサンタクロースの住む森が北海道にあるというのは驚きです。
サンタクロースの話は夢があって楽しいものです。
今日はクリスマスにまつわるドイツと北海道の風景風景の写真をお送り致しました。そしてサンタクロースの伝承をご紹介しました。お楽しみ頂けたら嬉しく思います。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)