師走になりました。12月は足早に流れ行きます。待降節、冬至、降誕祭、除夜の鐘と続きお正月が来て元朝詣りに行きます。
待降節が始まり街は美しいネオン飾りで華やかになりました。人々は花屋さんへクリスマスとお正月を祝う花を買いに行きます。
そして冬至と降誕祭がやって来ます。紅白歌合戦がありベートーベンの第九を聴いているとやがて除夜の鐘が鳴ります。
お正月です。新年の挨拶を交わし雑煮やお節料理を食べ、初詣でに行き新しい年の幸せを祈ります。
今年もそんな季節になったのです。老境になると時の流れが一層早くなります。
そんな感慨にふけりながらこの季節にまつわる写真をお送りいたします。
5枚の写真は順に待降節の教会の飾り物、降誕祭やお正月の為の花々、お節料理、門松の写真です。
はじめの3枚の写真は自分が撮った写真ですが、お節料理と門松の写真はネットからお借りしました。
さて今日は冬至とクリスマスの関係について簡単にご説明いたします。
今年の冬至は12月21日土曜日です。今年の一年中で夜の間が一番長い日です。
冬至が過ぎると太陽の射す時間が次第に長く成長していきます。ですから冬至は一陽来復と言ってお目出度いと考える人もいます。現在の日本ではカボチャを食べたり、ゆず湯に入ったりして運が良くなるように祈ります。
一方、ヨーロッパの北方民族は古くから冬至祭をおこなって春が早く来るのを祈ったのです。この北ヨーロッパにもキリスト教が伝わると、この冬至祭をキリストの誕生日にして祝うようになりました。それが12月24日のクリスマスイヴです。
少し詳しく言えばキリストの生まれたのが25日の明け方ですので誕生日は25日ということになります。ですから24日はクリスマスの前夜祭なのでクリスマス・イヴと言います。
北方民族の冬至祭だったのでトナカイの橇が出てきます。いつもはフィンランドの森に住んでいるサンタクロースがクリスマスの時にはトナカイが牽く橇に乗ってやって来るのです。そして家々の煙突から入って来て子供たちが寝ている間に贈り物を配るのです。全世界の良い子達へ同時に配るのです。
サンタ・クロースのモデルになった聖人は元来はギリシャ正教の東ヨーロッパで活躍していた聖ニコラスさんだったと言われています。子供が大好きな聖人だったそうです。そのせいでクリスマスには全世界の良い子へ贈り物を配るのです。もともと東ヨーロッパにいた聖人が何故フィンランドの森に引っ越したのかはさだかではありません。
さだかでないと言えば、実はイエス・キリストの生まれた年も月日も確定していません。西暦元年ではなく紀元前4年だという説も聞いたこともあります。
しかし私は西暦元年ころの12月25日の明け方に生まれたと信じています。
それはそれとして、冬至とクリスマスが過ぎると大晦日第九シンフォニーを聴いているとやがて除夜の鐘が鳴ります。
お正月になるとお節料理を食べ元朝詣りに行き新年の幸せを祈ります。忙しい楽しい季節です。
この忙しい季節にあたり、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)