観光客の来ない静かなお寺を訪ねるのが好きです。
埼玉県まで足を伸ばし田園と雑木林の中にあるお寺の写真を撮って来ました。
畑と雑木林の写真に続いて、東福寺の本堂、戦没者供養塔の碑、戦没者供養の観音様の像、そして鐘楼の5枚の写真をお送りします。
戦前生まれの私は観音さまへ戦没者の供養をお祈りして来ました。
真言宗豊山派、観音院、東福寺は埼玉県所沢市本郷764にあります。
東福寺の創建年代等は不詳ですが、天平勝寶元年、749年(聖武天皇)に行基菩薩が創建し、聖寶尊師(延喜9年909年寂)が開祖となったと伝えられています。明治時代には應和(961-964)・康保・安和・永祚年間まどの古碑が現存していたので西暦900年頃には創建されたようです。749年は別にして兎に角、平安時代には存在していたようです。
真言宗なので弘法大師さまの像もあります。
「所沢市史(社寺編)」による東福寺の縁起
當寺確乎タル古記等傳フル無シ、今散書ヲ閲シ古老ノ口碑ニ因ルニ、天平二十一年二月三日(天平勝寶元年也)菅原寺行基菩薩當山開基ト、然ルニ開祖聖寶尊師延喜九年七月六日入寂云々有リ、或ハ行基ノ創立セシ後微々トシ百數十年ヲ経過シ、昌泰・延喜年間聖寶之ヲ擴張シテ開祖ト爲リシカ未タ詳ナラス、應和・康保・安和・永祚年間ノ古碑今現存スルニヨレハ聖寶開祖タルノ音信ス可キ有リ、降テ中興法流開山ト稱スル観真元禄十二年十二月十一日入寂ノ證アリ、當寺聖寶以来他宗ニアルヲ観真ニ至リ當寺ノ宗ニ改シカ、住職ノ世數観真ヨリ起リテ今十七世ニ至リ、其他不詳。(「所沢市史(社寺編)」より)