甲府盆地の西の端に私の山小屋があります。甲州街道の笹子トンネルの向うの甲府盆地は私が足繁く通った懐かしいところです。昨年運転免許免許を返上してからは行っていません。遥かに想うだけです。
今日は懐かしい南アルプス連山、甲斐駒岳、そして私の趣味の小川の写真をお送りし思い出を少し書きたいと思います。
まず南アルプス連山、甲斐駒岳、そして私の趣味の小川の写真をお送りします。
1番目の写真は南アルプス連山の写真です。
2番目の写真は甲斐駒岳です。
3番目の写真は私の小屋の庭を流れる小川と家内の写真です。
家内が熊手を持って熱心に小川の掃除をしている様子です。
この小川は私のものでなく下流で水田を作っている人々の大切な水源です。汚さないように、そして落ち葉を取り除いて何時も綺麗な水が流れるようにしています。
4番目の写真は私の小屋の庭に咲いている草花です。
小川が綺麗になったところで外のテーブルの上の卓上コンロでお茶を沸かし、オニギリの昼食を食べます。
この山小屋の趣味は、始めてから50年以上になります。私の趣味の中で一番長続きしたものです。そして私の人生においても非常に重要な役割をしてくれました。
小屋の西には甲斐駒がせまり、北の方には八ヶ岳が見えます。東の丘に登れば白樺林があり、その下には広い牧草地が広がっています。
森の奥深くにあるので、悪路を根気よく車で登って行きます。
空気が新鮮です。イノシシや鹿が棲んでいます。猿や兎も時々見えます。
街燈などはありませんから夜は真っ暗闇です。満月前後には木々の梢の間から明るい月が見えます。丘に登れば満天の星です。
春にはウグイスの美しい声が響き、夏の朝夕には淋しげなヒグラシゼミの声が聞こえてきます。
この趣味は1973年に始めました。趣味の小屋の写真をもう少しで示します。
5番目の写真は小屋を東から見た後姿です。右側が6畳間の寝室で左側が4畳半ほどの台所兼食堂です。
ガラス窓が南面についています。左側に、ポツンとスチール製の物置があります。スコップやクワなどの道具類が入っています。薪も入っています。
6番目の写真は焚火です。
夕方になると炉に火を焚いて、冷えたビールを飲みます。肴は持ってきたソーセージや肉を焚火で焼いて食べます。
7番目の写真は朝の窓から見える風景です。
木々の新緑をしばらく見てから卓上コンロで湯を沸かしコーヒーを淹れ、トースターでパンを焼き、それだけの質素な朝食にします。
隣の別荘は勝沼のブドウ栽培家の中村さんのものでした。バケツ一杯のブドウを発酵させて葡萄酒を作る方法を教えてくれたことを思い出します。
この山林の小屋には電気も水道もガスも一切ありませんでした。始めの頃はホンダの300W発電機で電燈をつけていました。その後、電気だけは引きました。
いろいろなことがありました。昔、一緒に遊んだ人々が一人、一人、と旅立っていきます。少しだけ淋しくなります。
つまらない趣味です。しかしこの趣味が私の人生においても非常に重要な役割をしてくれたのです。
それはそれとして、 今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)