高年齢の人々にはインターネットを使わない人が多い。さらにメールは使うがブログは面倒だし、玉石混交だし、なにか特殊な人々だけがしているようなので見ないことにしていると言う。その上、仕事が忙しい人々はブログをしていないのが普通だ。
したがってブログの世界に参加している人々は限定されている。しかし参加してみると個人が一人の人間として完全に平等になれることに吃驚する。
年齢、性別、職業、住んでいる場所などが一切関係なくなる。どんな人間でも意見を発表している。他人の意見へ対等の立場でコメントを投稿している。
勿論差別をしようとすれば出来る。豊かな知識の有無、文章術の巧拙、写真や絵画の上手下手、朗読や音楽の出来不出来、などなどは歴然としている。
しかしブログ世界では、それらは人間の上下関係の形成にならない。コメントを読むとまったく対等な立場で意見を述べている。丁寧語は使うが敬語はあまり見えない。
何故、ブログ世界ではこの様な平等性が実現するのであろうか?
幾つかの原因が考えられる:
(1)書き手の姿が見えないので見かけの差が消滅する。
(2)自分の職業や立場を公開しない場合が多いので職業別の差別が消滅する。
(3)年齢も公開しない場合が多いので年齢による差別が消滅する。
(4)自分の悪い部分を出さずに良い側面だけでブログ世界へ参加できる。
(ブログ世界では実社会でのような生存競争が存在しない)
(5)そしてこれが重要なのだが、ブログ世界で一旦平等の心地よさを味わうとそれを維持しようと、無意識的に行動するようになる。すなわちいかなる作品やコメントへも平等な態度で接し、自分の意見を発表しようとする。
昨夜、中学生からコメントを貰った。考えさせる内容である。全く年齢差が感じられない。丁寧な日本語だが、敬語はほとんど使われていない。このエピソードを紹介して、今日の考察を一旦終りとします。(続く)
この「山林、杜の人のブログ」を始めてから丁度14ケ月になります。
アクセス数は70000件以上、他にフォトアルバム「中古ヨットの買い方」のアクセス数が40000件以上、フォトアルバム「山林の中の小屋」が10000件以上なのでこのブログの延べアクセス数総計が12万件になりました。
掲載した記事や写真は848件でコメント数は1793件でした。
他の方々のブログも幅広く読みました。感動してメールを個人的に交換している人々も出来ました。また実際にお会いしてお話をお聞きした方もいます。
この一年以上の経験から、「ブログの普及は平等で自由な社会をつくる可能性がある」という結論に至りました。
ブログに参加している人々の職業も年齢も千差万別です。若い男女もいます。しかし自分の作品や主張の文章を自由に発表しています。その立場は実社会の階層の違いや身分の上下から完全に解放されています。つまり完全な平等です。「神の前の平等」を連想させるような完全に近い平等です。
したがってブログの普及は自由で平等な社会をつくる可能性があるという結論にいたります。
しかし話はそれほど単純ではありません。
そこで、ブログが社会へ影響を与えるステップを段階的に解明して行きたいと思います。現職にあり多忙に活躍している人々は、ブログに参加している人々を軽く見下げる傾向があります。この過小評価の原因や実際の影響力を理解するために順序良くお話をしなければなりません。
まずブログへ参加している人々を分類してみます。
(1)時間に余裕があり商品宣伝の営利目的でブログを書いている人々、
(2)現職から引退して趣味としてブログを書いている人々、
(3)子育て日記やペット(猫や犬)のことを書いている主婦や夫、
(4)遊びやグルメ情報をかいている若い人々、などなど。
上の分類は分類として明確ではありませんが問題をより深く考える助けになります。(1)から(4)をまとめると「時間的に余裕のある人々で実社会に直接は繋がっていない人々」ということになります。
その対称は忙しい人々です。権力の座にある政治家、官僚、大会社の社員、中小企業の社長、医師、弁護士、裁判官、一級建築士、会計士、工場勤務者、建設現場で働いている人々、忙しく活躍している諸々の芸術家、農作業の忙しい農家の人々、商店や商社の人々、などなどです。皆さん実社会を直接動かしています。しかしそれぞれの業界特有の規範や組織の規則を順守しなければいけません。それこそが実社会ですから、平等という訳にはいきません。
ブログの世界は実社会からは無縁の世界です。
その故に完全な平等と自由が存在出来るのです。しかしその事こそ剣の両刃で功罪どちらにもなります。
次回は功罪の具体的な説明をすすめて行きたいと思います。(続く)
つまらない風景写真3枚です。しかし東京でオリンピックが開催された1964年の頃の、道路建設で東京中が掘り起こされていた風景をご存知の方には感慨深い風景写真と思い、掲載しました。東京も綺麗になったものですね。
一番上の写真に写っている船は大型客船です。よく八丈島行きの客船が泊っている埠頭です。2番目の写真にはいつもいる大型巡視艇3隻が写っています。
一番下の写真はレンボーブリッジの全体構造が分かるように撮ったものです。横浜のベイブリッジ、四国と本州をつなく巨大な橋梁などなどと同様なつくりです。日本の橋梁建設技術の進歩に感慨を覚えます。
いつも山梨の山林の中の小屋へ行っているので、このように巨大な橋と海や埠頭の景色が珍しく家内が車窓から撮りました。1月2日午前10時ころのことです。
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。 藤山杜人
Hoota’s Yacht Life というブログを書いていらっしゃる、hoota さんと友人になり、メールでヨット術の指導を受けています。( http://hoota.blog.so-net.ne.jp/ )
エマージェンシー・ラダーの写真も送ってくれたので自分で作りあげました。昨日、ヨットに行って実験をしました。
下の左の写真のようにプレイデッキの端に2個の簡易万力を取り付け、その間にラーダーに直結したテラーをロープでとりつけました。右の写真は船をエンジンでゆっくり走らせながら舵の効き具合を実験している様子です。
実験は半分成功、半分失敗でした。船は左右に曲がりますが、大回りすぎます。
プレイデッキがあるので舵を垂直に下ろせない。テーラーが短かすぎる。舵の面積が小さすぎる。などの欠点が分かりました。
次回はテーラーをスターンの左右の舷側から垂直に下ろす実験をして見たいと思います。またテラーを固定する丈夫な鋼の棒を船体につけようとも考えています。舵の面積はこのままで次回の実験は船体と舵との取り付けかたを改良して見ようと思っています。久しぶりに船を出したので爽快な気分になって帰ってきました。(終わり) 撮影者 Mrs、藤山
BYOOLというSNSで友人になった、めいこさんは1923年生まれの女性の方です。ホームページを見ていましたら楽しい絵が100枚以上掲載してありました。
素人の絵には、つい上手に見せようとして詰まらない絵になってしまうことが時々あります。しかし、めいこさんは上手に見せようとは微塵も思っていません。見る人々の心へすうっと入って、心を温める絵画です。100点以上ある絵の全てがそうなのです。
山下 清さんの絵を連想しながらHPの文章も読んで行きました。心にしみじみ沁みる、そして心温まる文章です。日常のことをさりげなく書いて、絵も描いて行く。なんと豊かな老後の生活ではないでしょうか。
めいこさんのご了解を頂いたので、ここで二つの絵とそれについた文章をご紹介します。
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庭の手入れ
ずっと秋だけだった植木屋さんが、このところ、春にも来て貰う様になった。消毒が主だが、私に庭の世話が殆ど出来なくなったからだ。
此処に引っ越してきて四十数年前、真っ先に植えられた金柑の木は、居間の傍、南側の一番いい場所を占めているのでよく伸びる。春になると、私が脚立に乗って、時々鋭いとげに刺されながらも短く刈っていた。
初めのうち、金柑の実は十二月末にはオレンジ色になるので、お正月には甘く煮ておせちの重箱に入れていたが、ちかごろは季候のせいか十二月はまだ青く、眺めるだけになっている。春になると大きいのを選んで三瓶ほど煮る。あとの実は鳥達が入れ替わり来て啄ばみ、何時の間にか、無くなる。
夏近くなると、金柑の木に芳香の強い白い花がたくさん咲いて、今まで何処にいたのかと思うほどの蜂や、綺麗に装った蝶がひらひらとやって来る。忙しげにあちこちと移動して働いている小さな生き物たちを、居間からガラス越しにそっと眺めていると、家の中にいる私まで元気を貰うような気がする。
暮らしの中、「チャイム」
夜の8時、チャイムが鳴る。あやしみながら応答すると、今まで話をした事の無い近所の家のご主人が立っておられた。
「犬の散歩の途中だがお宅の家の方を見ると、勝手口の電灯の上にある橙色の回転灯が光って点滅している。こんなのは今まで見た事が無いのでお知らせする」と言われる。
勝手口の外へ出てみると、橙色の光が派手に点滅している。この機器自体が勝手口に付いているのを知らず、何物か判らず迷ったが、夜遅いので、セコムに相談の電話をすると、これはセコムの物です、とすぐ若い人が来てくれた。パソコンのADSL機器が近くにあり、相性が悪いのかもしれないと言う。3日して工事の方が来てアダプタをつけた。
出典は、HP「80歳の生活」より、
ソーシャル・ネットワーキング・システム(SNSと略記)には色々なものがあります。
以前このブログで紹介したように、銭本三千年氏が数多くのSNSを比較検討されてBYOOLが会員の質も良く、コメントも多く貰えるという意味の総合結果を発表しました。さっそく銭本氏の紹介で先月の10日に入会しました。まだ1ケ月にもならないのに1200件ものアクセスがあり、小生のブログへ対して心温まるコメントを数多く頂きました。その上、このSNSでは友人関係をつくり、個人的なメールの交換も出来ます。
その友人の一人に榊原節子さんがいらっしゃいます。最近、本を出版しましたので以下にご紹介します。
「ああ、いい人生だった」と呟いて人生に幕を引くために、、、このテーマは引退後の人間はひとしく考えるテーマです。そして凛とした生活をする。趣味を楽しみながら自分が忙しく通り過ぎて来た人生をもう一度考えなおす。とても重要な内容の本です。
資産運用へ興味の無い人々にとっても一読の価値があるテーマを取り上げています。
今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。 草々、藤山杜人
榊原節子著、「凛(りん)としたシニア」 (1365円)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4569705510/
内容紹介
老後の資金を人生の最期まで守るには、どうしたらいい?
金融危機にも耐えうるようなシンプルな長期投資とは?
身体の弱点を探すには? 記憶力の衰えを防ぐためにはどうしたらいい?
死への過程を受け入れるには?
「ああ、いい人生だった」と呟いて人生に幕を引くためには、何をしたらいいのでしょう。
今までと生活ががらりと変わってしまう定年後に向けて、お金と心の準備はできていますか?
自らの価値観、生きがい、なりたい自分を明確にし、それを定年後の「第二の人生」の中核に据えて、具体的な日程表を作成しましょう―。
ファイナンシャル・アドバイザーの著者が、「資産運用」から「死への心構え」まで、
「第二の人生」を幸せに生きるプランをご提案!
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
榊原 節子
1944年、東京生まれ。米国マウント・ホリヨーク大学を経て、国際基督教大学社会科学科を卒業。国際会議同時通訳として活躍後、大手証券会社にて医薬品、老人ホームなどの企業買収を手がける。あわせて、義父・榊原仟および実家人脈を背景とする医療関係プロジェクトに携わる。1991年、国際投資コンサルティング会社アルベロサクロを設立、社長に就任。2002年に実務から退く。現在は、大人と子供の金銭教育、社会貢献、シニアが求めるアドバイザー、心と資産の継承などをテーマとする著作、講演を中心に活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ここに3枚の風景写真を出しました。どれも青い空と海、そして白い船が写っています。さて皆様は3枚のうちどの風景が一番お好きでしょうか?どの写真も好きでない。いや3枚とも好きだ。と、いろいろ人によって違います。趣味の違いのはじまりと言えば考えすぎでしょうか?
昔の自分だったら3枚とも嫌いだったと思います。趣味にお金をかけるのはいけないと思っていたからです。しかし引退してブログを書き出してからは気持が広くなりお金に余裕があれば豪華な趣味も良い。想像するだけで楽しい趣味も多くあることに気が付きました。ところが自分でヨットを趣味にしていると、どうしてもモーターボートが好きになれない。理由はたった一つ。モーターボートはエンジンの音が大きくて、風や波が船にあたる音が聞こえないからです。
趣味の違いとは他人へは説明しにくい些細な理由で生じるのでしょう。
この様な「違い」があるからこそ、「趣味の世界の奥深さ」ができてくるではないかと思います。
一番重要なことは、どんな趣味でもお互いに尊敬し、違った趣味の内容を想像して楽しむことと信じています。
豪華なモーターボートで、遠方の緑豊かな島へ行き、エンジンを止めて夕陽を見ながら冷えたビールを飲む。岬がぐるりと港をかこっていて波が静かなところ。そんなところで一夜を過ごす。戸田の港や浮波の港のような所で一夜を過ごす。
東京夢の島マリーナを散歩しながらそんな想像を楽しみました。マリーナは公園のように桟橋以外は散歩・ランニングが自由です。広い駐車場も3つもあります。
今日も皆様のご健康と平和をお祈りします。
(終わり)
東京に本格的なマリーナがあります。都庁の港湾局が建設し民間会社が運営している東京夢の島マリーナです。今日はお正月の2日目、朝から快晴でした。久しぶりにヨットのある風景を見てくつろごうと思い、家内と車で出かけました。首都高で新木場ICを下りとすぐの所にあります。
家内も同行してくれました。
上の艇はフランスのベネトー社の船のようです。西風の強い日で風波がハルを叩いています。
下の艇は長距離用のモータークルーザーのようです。いかにもヨーロッパの古き良き時代をしのばせるようなクラシックな造りです。
夢の島マリーナの隣には熱帯植物用の巨大な温室があり、その周囲は樹木が繁っている広い公園になっています。散歩を続けているとゲスト桟橋にヨットとモーターボートが舫ってあり、遠方から来た男たちが酒盛りをしていました。
このブログで度々ご紹介した、Hootaさんがここでヨットの帆走の講習会の指導をしています。桜の咲くころには一度お会いしたいものだなどと思いました。
久しぶりに青い海の色を見て、暮れからの忙しさを忘れ、のんびりした一日でした。
(終わり)
東京夢の島マリーナ:http://www.yumenoshima-marina.jp