@バンガローで
バンガローは空港から東に60~70kmの山中、原生林の中にある。 運転手S氏の所有で、3階建て。1階はリビング兼ダイニング、調理場、トイレがあり、2階は寝室(3~4人)、3階も寝室(2人)である。シャワー/サウナは別棟で、ここにも4~5人泊まれる。自家発、自家水道、洗濯機、乾燥室があり、狭いながら一応の機能は整っている。さらにS氏はコックとしても一流で、食材が限られる条件下で結構な食事を提供してくれ<shapetype id="_x0000_t75" path="m@4@5l@4@11@9@11@9@5xe" stroked="f" filled="f" o:preferrelative="t" o:spt="75" coordsize="21600,21600">
<stroke joinstyle="miter"></stroke><formulas><f eqn="if lineDrawn pixelLineWidth 0"></f><f eqn="sum @0 1 0"></f><f eqn="sum 0 0 @1"></f><f eqn="prod @2 1 2"></f><f eqn="prod @3 21600 pixelWidth"></f><f eqn="prod @3 21600 pixelHeight"></f><f eqn="sum @0 0 1"></f><f eqn="prod @6 1 2"></f><f eqn="prod @7 21600 pixelWidth"></f><f eqn="sum @8 21600 0"></f><f eqn="prod @7 21600 pixelHeight"></f><f eqn="sum @10 21600 0"></f></formulas><path o:connecttype="rect" gradientshapeok="t" o:extrusionok="f"></path><lock aspectratio="t" v:ext="edit"></lock>
</shapetype><shape id="図_x0020_9" alt="russia-2A" type="#_x0000_t75" o:spid="_x0000_s1026" style="MARGIN-TOP: 6.3pt; Z-INDEX: 1; VISIBILITY: visible; MARGIN-LEFT: 0.1pt; WIDTH: 241pt; POSITION: absolute; HEIGHT: 187pt; mso-wrap-style: square; mso-wrap-distance-left: 9pt; mso-wrap-distance-top: 0; mso-wrap-distance-right: 9pt; mso-wrap-distance-bottom: 0; mso-position-horizontal: absolute; mso-position-horizontal-relative: text; mso-position-vertical: absolute; mso-position-vertical-relative: text"><imagedata o:title="russia-2A" src="file:///C:DOCUME~1gotouLOCALS~1Tempmsohtmlclip11clip_image001.jpg"></imagedata><wrap type="square"></wrap></shape>
る。町場を離れると食堂はなく、弁当類も入手が難しく、食材を買って何らかの加工をして食べなくてない。S氏は宿の提供、車およびその運転手、コックと3役兼ねており、U氏がパートナーとして組んでいるのが納得できた。
さて我々日本人2人の寝室は2階と決まり、食事は機内で済ませてあるので、次はシャワーだと気軽に頼んだが、これがそう簡単でないことが直ぐに分った。大体こちらの人は毎日風呂(シャワー)に入る習慣がないようで、我々のように宿に着くなりシャワーなんて言わない。シャワーの湯は薪で沸かすので、手がかかる。S氏は調理で忙しく薪を焚くひまがないので、ガスで大形ヤカンにお湯を作ってくれた。なおここの水道水は雪解け水のように冷たく、お湯がなければ行水も身体を拭くこともできない。
何とかお湯を使って体を拭き、リビングに入ると全員集合である。あらためてツアーメンバーが紹介された。
U氏 ウラジオストック在住 ツアー企画/ガイド/ロシア語⇔英語通訳
S氏 〃 バンガローオーナー/運転手/コック
ノルウェー人 甲虫学者(専門は木食い微小甲虫)
〃 奥さん 魚類学者 (彼女は15日に帰国予定)
筆者 日本在住 狙いは蝶、カミキリ、タマムシ
友人 〃 狙いは蝶、甲虫全般
A氏 モスクワ在住 狙いは蝶、蛾 (専門は細菌学、15日に到着予定)
各自の目的は多少違うが、虫を含む自然が身近にあれば満足で、多少の不便・不快は気にならない連中である。われわれ日本人2人もこのようなツアーには慣れている方だが、ロシア人とノルウェー人夫妻の逞しさには脱帽であった。
ビールで乾杯。ビール1缶=17.5R、ウォッカ1ビン=63R、1R(ルーブル)=4.7円からおよその物価が想像できよう。ではここで現地費用について記しておく。
U氏のツアー企画費および管理間接費的なものは、すでに日本からツアー企画代として銀行口座に振り込み済みである。現地の支払は食材代、調理代、車使用料、ガソリン代、宿泊費、ガイド料などの実費である。1~2日毎にタイミングをみて、領収書+計算メモにより請求される。多少煩わしいが明瞭、正確で、合理的な方法である。具体的には、例えば調理代は32$÷4人=8$/日・人、車使用料は100$÷4人=25$/日・人、といった具合である。従ってツアーメンバーが少ないと1人当たりの調理代や車使用料の負担が重くなる。一方メンバーが多過ぎれば何かとサービスが悪くなり、採集では各人の希望通りとはいかなくなる。参加メンバー4人は、U氏がこれらを考慮してのアレンジであった。(続く)