575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

哀しみは哀しみとして雛飾る  石橋怜子

2010年03月07日 | Weblog
今朝のNHK俳句の最優秀句です。

どなたかが亡くなったのか?あるいは、ひとりになっての句か?
哀しみを、客観視した句。
雛を飾ることによって過ぎ去った出来事が甦ってくる。
ひとつひとつ飾っていくつうちに、
今年も元気に生きていこうという思いが・・・

  

相愛の夫婦も老いを迎えて、やがては死に別れる時が来る。
どうも男のほうが孤独に耐えられない。
ゲストの坂東三津五郎さん。
「女性のつよさ、たくましさを言い表しているようです。」
選者の西村和子さん。
「女性のけなげさと言って下さい。」

そう言われれば、ケナゲサは、タクマシサでもあるんですね。

端午の節供では、こうした句はないかも。
陰影がありませんね。

                   遅足







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春暁やイヤホーン抜き起きてしまう   朱露

2010年03月07日 | Weblog

        「眼は口程にものを言い」と言うならば、
        「耳は口より恐ろしい」と言いたいもの。
        夜明け前のラジオを聴いて何十年だろう。
        嘘っぽい猫撫で声が出たら切って起きる。

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