575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

「トマホーク」それはスー族の手斧の意かかる言語感覚の露呈するもの

2010年03月15日 | Weblog
小池光さんの歌です。

日本が戦争をしなくなって半世紀以上。
戦争は他国の話でした。
それがイラク戦争から大きく変わってきました。

その戦争とどう向き合うのか?
一人一人みな違っています。

この歌は、そのイラク戦争を詠ったもの。
トマホークは、巡航ミサイルのこと。
こんなカタチであのイラク戦争と
自分とを詠った歌もあるんですね。

アメリカ軍の言語感覚は、なにを露呈したのでしょうか?

                  遅足

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鳥雲にティッシュ箱からティッシュ湧く   越智友亮

2010年03月15日 | Weblog
この句も「新撰21」より。
作者の越智さんも若い。俳句甲子園から生まれた俳人。

鳥雲に、といえば、大空をイメージする。
そんな大きな空間のなかに不思議なものがある。
ティッシュ箱から湧くように現れるティッシュ。

新鮮な眼が発見したもの。

昨日、この歳になると・・・と書きましたが、
この歳になると「死」が向こう側に立っている。

そうなると、目の前のものが新しい様相を呈してくる。
存在そのものが「イトオシク」感じられるのである。

    

同じ作者の句

  初夏のみずのあじすることばかな

             (遅足)



 
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還暦の若者と飲む春の宵    朱露

2010年03月15日 | Weblog

      彼らが生まれた時私は高一の十五才。
      女性の平均寿命六十を越えニュース。
      朝鮮戦争勃発とミス日本山本富士子。
      二千十年今朝の春悪魔の気分で笑う。

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