私の好きな一句。
作者が、この句の誕生について、こんな風に書いていました。
ふるさとの九州に帰った時のことだそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_fine.gif)
あ、月と地球がいま並んで太陽に照らされている、と気づいた。
郷里、熊本の江津湖の水神様の石段に座っていた時だった。
厳密にいえば、月と並んで夕日に照らされているのは、
地球ではなく私の顔なのだが、私はすなわち地球の一部である。
夕日は今しも金峰山の方に沈みかけて、赤光を増した太陽が
私の顔をあたたかく照らす。
気配を感じて振り向くと、東に月が上がっていた。
月も私も同じ様に太陽に顔をむけている。
もしも宇宙から眺めれば、地球と小さな月とが、
仲良く並んで太陽に照らされているのが見えるに違いない。
(十七音の履歴書・正木ゆう子)
私は頭でつくるんですが、この句は実体験から生まれている。
そこが句の力になっているんですね。
遅足
作者が、この句の誕生について、こんな風に書いていました。
ふるさとの九州に帰った時のことだそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_fine.gif)
あ、月と地球がいま並んで太陽に照らされている、と気づいた。
郷里、熊本の江津湖の水神様の石段に座っていた時だった。
厳密にいえば、月と並んで夕日に照らされているのは、
地球ではなく私の顔なのだが、私はすなわち地球の一部である。
夕日は今しも金峰山の方に沈みかけて、赤光を増した太陽が
私の顔をあたたかく照らす。
気配を感じて振り向くと、東に月が上がっていた。
月も私も同じ様に太陽に顔をむけている。
もしも宇宙から眺めれば、地球と小さな月とが、
仲良く並んで太陽に照らされているのが見えるに違いない。
(十七音の履歴書・正木ゆう子)
私は頭でつくるんですが、この句は実体験から生まれている。
そこが句の力になっているんですね。
遅足