575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

ノウゼンカズラ 草女

2010年03月12日 | Weblog
宇江左真理という作家に今嵌まっている。宮部みゆきを全部読んでしまって、彷徨っていたころ鳥仲間の一人が教えてくれた。男性より女性作家の方がよりしっくりくると感じていた私にピッタリきた人である。髪結い伊三次捕物余話というシリーズがあってかなりいい。図書館にあるものを手当たり次第に借りて読んでいたら、何か
変。このシリーズの登場人物は時とともに年をとっていく。当たり前のことだが、順に読ま
ないと面白さが半減する。問題は表題に番号がないのだ。ネットで調べて順に借りて読みなおしているくらい私には面白い。7番目に「雨を見たか」という単行本があり、その中にのうぜんかずらが登場する。

「存外に歴史が古くて、何でも唐から渡って来たものだそうです。」
 言われてみると、その花は、どこか、この国の花にはない独特の雰囲気がかんじら
れる。
「のうぜんかずらとは、どんな意味なのですか龍之進は花を見つめたままで訊いた。

 「のうは覆う、凌ぐという意味があります。ぜんは大空で、かずらはつるのことです。高くつるを伸ばし、空いっぱいに咲き誇る花ということでしょうか」
寒いと嘆いているけれど、確実にのうぜんかずらの咲く時期がきて、暑い道路を掃く毎日がくる。まあ、生きているということだ。私が生きていれば、髪結い伊三次も、女房のお文も同心の不破もみんな私の中で生きている。
 
 もしも、読んでみようかと思ったら「幻の声」が第1作、それから始めてほしい。
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青き踏む頼朝も踏む馬も踏む   朱露

2010年03月12日 | Weblog

     春の季語「青き踏む」を地で行く毎日。
     頼朝一行は豊橋市多米へ入り馬が死ぬ。
     「鞍掛神社」周辺を一年中歩いている。 
     頼朝には在所の真鶴でも会っているが。

   

解説も掲載します。

   兵を挙げて、小田原の石橋山でコテンパンにやられて、
   わずか七騎で真鶴へ逃げ込む、というミジメ。
   頼朝は豊橋にも縁があって、ここの普門寺という寺に、
   弟の化積(けしゃく)上人という人がいます。




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