575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

庭下駄が離れ離れや春の怪

2010年03月31日 | Weblog

    風のない花冷えの朝新聞を取ろうと、
    雨戸を開けたら下駄が片方しかない。
    猫額の庭なのですぐに見つかったが、
    しかし何故だといぶかりつつこの句。

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はねず踊り     遅足

2010年03月31日 | Weblog
この日曜日に京都の小野の里、随心院で行われた
「はねず踊り」を見てきました。
小野の里は、かの小野小町の里。
深草の少将との恋物語の地でもあります。

「はねず」とは、うす紅色のこと。
随心院門前の紅梅を、はねず色というそうです。
梅はもう盛りを過ぎていました。残念。

   

踊りは大正の頃で廃れてしまったものを
昭和48年ころに甦らせたもの。
踊り手は小学生の六年生が中心。

歌詞は、深草の少将が小町のもとへ百夜通うという
伝承を踏まえたもの。
百夜目に代人をたてたことがバレテ、
恋は破れてしまうというストーリーでした。
(私の習った謡曲では、百夜目に死んでしまう
という悲劇的な結末でした。)

ホカホカした春らしい陽気のなかで、
小町の末裔たちの、ゆったりした踊りを楽しみました。

門前には、竹林があり、小町の化粧井戸とされる
湧き水がありました。

 竹切ってはねず踊りの支度かな   遅

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ジャズバッハ春は麗らの酒の友    朱露

2010年03月31日 | Weblog


       スィングルシンガーズを聴いている。
       ダバダバダバダバと来て飲みやすい。
       広沢虎造「森の石松」の頃は蓄音機。
       秋葉路や花橘の茶の香り流れも清き。

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