空の小さく狭い高層ビルの街にも秋はやってきます。
風が秋を知らせてくれます。私も風も足早に。
現代の景を詠んだこの句、下五の表現に物足りなさが。
では、どうしたら良いのか?
推敲の段階で行き詰まったら主客を転倒する。
夏井いつきさんは、こんな例をあげています。
陽炎やピザの斜塔のゆらゆらと
「よく似た句がありそうです。ささやかなオリジナリティを
手に入れるために立場を逆転させる発想があります。
斜塔が陽炎に揺れているのではなく、斜塔が陽炎を
揺らしているかのようだと」
陽炎を揺らしてピサの斜塔かな
風が走るのではなく、ビルが走ると・・・
ビルが走る、とは言えませんので動詞を変えてみました。
高層のビルが集める秋の風
これでは無理がありそうです。
高層のビルに集まる秋の風
あまり参考にならないかな?
栗菓子を選びあぐねてコンコース
同じく、すみさんの句。
どこかへ出かけるために駅へ。ちょっと時間をみつけて
お土産の栗菓子を物色・・・あの人はどれが好きかしら?
でも種類が多く、値段もさまざま。選ぶのに思わぬ時間がかかって・・・
すぐに忘れてしまようなささやかなコト。
でも句のすることで記憶に残ります。
俳句という小さな詩形だからこそ出来ることです。 遅足
風が秋を知らせてくれます。私も風も足早に。
現代の景を詠んだこの句、下五の表現に物足りなさが。
では、どうしたら良いのか?
推敲の段階で行き詰まったら主客を転倒する。
夏井いつきさんは、こんな例をあげています。
陽炎やピザの斜塔のゆらゆらと
「よく似た句がありそうです。ささやかなオリジナリティを
手に入れるために立場を逆転させる発想があります。
斜塔が陽炎に揺れているのではなく、斜塔が陽炎を
揺らしているかのようだと」
陽炎を揺らしてピサの斜塔かな
風が走るのではなく、ビルが走ると・・・
ビルが走る、とは言えませんので動詞を変えてみました。
高層のビルが集める秋の風
これでは無理がありそうです。
高層のビルに集まる秋の風
あまり参考にならないかな?
栗菓子を選びあぐねてコンコース
同じく、すみさんの句。
どこかへ出かけるために駅へ。ちょっと時間をみつけて
お土産の栗菓子を物色・・・あの人はどれが好きかしら?
でも種類が多く、値段もさまざま。選ぶのに思わぬ時間がかかって・・・
すぐに忘れてしまようなささやかなコト。
でも句のすることで記憶に残ります。
俳句という小さな詩形だからこそ出来ることです。 遅足