575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

風の色青みを帯びる九月かな   能登

2016年09月27日 | Weblog
季節や風には色が感じられるようです。
秋は白。北原白秋の名は、これにちなんでいます。
作者は、秋の風に「青み」を感じ取っています。
空が青みを増してゆき、風が青みを増すと感じたという方も。
感覚を色で捉えた句です。

作者の自由題の句。

  露草や珊瑚の海の滴かな

露草は、珊瑚の海の青から生まれた、という感性の鋭さ。
青とは書かれていませんが、露草は青。珊瑚の海も青。
作者の「青」へのこだわりが感じられます。

露草を海の青を結び付けてみました。

  露草の一滴珊瑚の海の青

17文字という容器では意図が通じにくいようです。
もう14文字必要なのかも・・・

写真は沖縄の海。外洋は深い青です。 遅足

コメント
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