575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

9月句会の投句が集まりました。   遅足

2016年09月21日 | Weblog
台風一過の青空ではなく、曇り空です。
北の高気圧の力が弱いようです。
題詠は「風」です。句会ではどんな風が吹くのでしょう?

題詠「風」
①あと少し風よ一吹きうさぎ出せ
➁秋の風高層ビルを縫い駆ける
③風の色青みを帯びる九月かな
④折り合いをつけて9月の風の中
⑤金色の風と戯る夕花野
⑥月見寺無月の風の吹くばかり
⑦紫の風ふきぬける花野かな
⑧コスモスに風のかたちを見てをりぬ
⑨放ちたる鈴虫の声風に乗る
⑩秋風やないしょ話は亡き人も
⑪風やみ間ふるえかすかな稲の花
⑫木曽馬の瞳に誰ぞ秋の風
⑬また一人風のたよりの訃報かな

自由題
①栗菓子を選びあぐねてコンコース
➁名月や地球との距離計りかね
③秋の蝉たましひ風になりて海
④了見の狭さでられず吾亦紅
⑤欠けある身躍動笑顔リオの秋
⑥露草や珊瑚の海の滴かな
⑦天球を回し宇宙へ虫すだく
⑧かなかなや鳴いてその身を軽くする
⑨手捻りを持参の茶会酔芙蓉
⑩和服着る友と会ふ秋生花展
⑪藤村は美男よ木曽の栗実る
⑫ひと住まぬ七軒長屋稲光
⑬深層はそっとしておけ梨の芯

コメント
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