575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

折り合いをつけて9月の風の中   郁子

2016年09月28日 | Weblog
世の中、思うようにはコトが進んでくれません。
さまざまな折り合いをつけていく。それが大人への第一歩。
夏の間に起ったトラブルでしょうか。
時は最良の治療薬とか、わだかまりも次第に溶けてきます。

九月の声を聞くと、なんとか心の折り合いがつきました。
外出した作者は風の中に身を置いています。
空も青く、風も気持ちのよい九月。季語がよく機能しています。
9月ではなく九月と漢数字のほうが良いという意見も。

競馬でも「折り合い」という言い方があるそうです。
馬が騎手の指示に従って走っている場合は「折り合いがつく」
反対にスピードを上げたがることを「折り合いを欠く」と。
レースに慣れていない馬はスピードを出して走るたがるとか。
こうなるとゴールまでペースがもたないので、
騎手は手綱を引いて減速しようとしますが、
馬が言う事を聞かない場合が「折り合いがつかない」
結局、馬がへろへろになって最後には負けてしまうそうです。

同じ作者の自由題。

  天球を回し宇宙へ虫すだく

「宇宙へ」が必要かどうか?で意見が分かれました。
私は不要論。

  天球を回して虫のすだくなり

これで良いと思いますが・・・?  遅足

コメント
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