575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

こんにゃくのさしみもすこし梅の花   芭蕉

2016年09月18日 | Weblog
先日、京都へ遊びに行く時のこと。新名神が渋滞との情報。
そこで急遽、新しく完成した東海環状道の東員インターへ。
そこから国道365号へ、さらに421号で鈴鹿越えを。
石榑トンネルを抜ければ滋賀県。

  トンネルをぬけて湖国の秋に入る

廃校となった小学校を再利用した道の駅で昼食、永源寺へ。
このルートは走りやすく、ドライブの好きな方へのお薦めコース。

永源寺は室町時代の初めに佐々木氏が寂室禅師のために建立した禅寺。
紅葉の寺として有名です。半世紀前に訪れた時は素晴らしい紅葉でしたが、
今回は、紅葉には早すぎました。

境内には芭蕉句碑が。

  こんにゃくのさしみもすこし梅の花

この句は、芭蕉が亡くなった人への思いを込めして詠んだもの。
故人に、郷土料理のコンニャクのさしみと梅の花を手向けたという意味。
永源寺とは関係はありませんでした。
ある人が「こんにゃくと言えば、永源寺」と「梅の花」の咲く
境内に句碑を寄進したそうです。

句を読む文脈がまったく違いますね。
17文字しか情報がないから、こんなことも出来るわけでしょう。
芭蕉さんも苦笑してるのでは?

  晩秋の水を離れて亀眠る

永源寺のすぐ横を愛知川が琵琶湖へと流れています。
石の上に亀が甲羅を干していました。即興の一句です。  遅足

   (写真は芭蕉の句碑です)



コメント
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