575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

てんでんこ田に水入りて蝌蚪の舞  竹葉

2019年06月09日 | Weblog

浅い水田の隅でオタマジャクシの塊が固まっていました。
水がひたひたと来て、それぞれが尻尾をくねらせながら
散っていく様を歌いました。
’てんでんこ'は川柳みたいでいけないかなーと思ったのですが、
頭から離れなくなり使いました、と作者。

てんでんこは、津波てんでんこのこと。
津波が来たら、親も子供も捨てて真っ先に逃げよ!とする
三陸地方の言い伝え。
東日本大震災で全国的に知られるようになりました。
インパクトの強いフレーズで、私の記憶にもしっかりと残っています。
日本人の生き方に警鐘を鳴らす響きがあるのでしょうか?(遅足)
コメント (2)
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