575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

三千のたすきを繋ぐ走り梅雨  紅

2019年06月24日 | Weblog

3,000人が参加するマラソン大会。
世界的な大会らしく各国から選手が参加しました。
そこで「三千世界」という仏教上の意味も含め、
上五を決めました。
すでに梅雨の始まりなのでしょうか。
たすきを繋ぐランナーは、雨に追われるように走り抜けていきました。
と、作者。

三千世界。
仏教用語で、三千大千世界の略称。
仏教の宇宙観によると、私たちの住む世界を一世界として
1000個集ったものが小千世界。
この小千世界が 1000個集ったものが中千世界,
この中千世界がさらに 1000個集ったものが大千世界。
こんにちの言葉で言えば全宇宙でしょうか?

たすきを繋ぐ。
物事を次の人へ受け渡す。後を引き継ぐこと。
駅伝において、走者がスタートからゴールまで、
襷を受け渡して走り抜く事が由来とされているそうです。

私たちは、生まれてから死ぬまで走り続けているようです。
それは、親から受け継いだ遺伝子を子へ伝えていくためでしょうか。
まるでタスキをつなぐように。
ここまでの人生75年余り。
駅伝のランナーのような生き方をしてきたのかな、と感ずるこの頃です。
                              (遅足)
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