575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

6月句会の投句が集まりました。

2019年06月19日 | Weblog
梅雨に入って雨の日が続きました。
今日は晴れ。もう3日程、雨が降ってきません。
今年の梅雨はメリハリがはっきりしているようです。
題詠は「雨」です。いろいろな句が揃いました。


題詠

①害鳥と指さす雛に夏しぐれ
②三千のたすきを繋ぐ走り梅雨
③樹雨さえ 集めて反旗 我が山河
④遠雷やカルテの向こう注射針
⑤天翔ける雷呼ぶ城の鬼瓦
⑥走梅雨頭痛信号発令中
⑦ひとり守る廃線跡の梅雨しづく
⑧紫陽花は雨にうたれし香りなし
⑨梅雨寒や歯医者の椅子は二十五度
⑩駅前に折れたビニ傘男梅雨
⑪食欲のないとふ夫や梅雨菌(つゆきのこ)
⑫梅雨三日濡れざるもののなかりけり
⑬古書店の古書の匂ひや梅雨に入る
⑭飛び込みし寒過ぎのカフェ走り梅雨
⑮梅雨晴れ間遊具を磨く尻雑巾
⑯保育所の子供並んで梅雨晴れ間
 
自由題

①夏椿わが母の忌を修しをり
②入室の扉重たき梅雨入りかな
③白玉や歯ごたえ楽し歯無し母
④葉陰より目高ついと出つっと消え
⑤軒下を飛び舞う燕追うばかり
⑥つゆ草や子等はゆうべの夢かたる
⑦夕虹や明日を信じる力あり
⑧どかと落つ梅雨入りの雨はガードより
⑨峰雲や平和行進とおる二時
⑩早朝の 車窓に触れる 慈雨ななめ
⑪多国籍ランナー達の夏の陣
⑫芭蕉庵あゆみ止まりし春の蝉
⑬涅槃とは束の間の華遠花火
⑭ふと消えてふと甦る揚羽かな
⑮雨だれに縫いつけていく過去未来
⑯知らぬ子に手をつながれて夜店の灯

どの句に票が集まるのでしょうか?
予想がつきませんね。遅足

 
コメント
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