575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

麻のれん白き襟足風と抜け  殿

2019年06月17日 | Weblog

神楽坂老舗の蕎麦屋。
のれんが涼しげな麻となりすでに夏の趣き。
そこに白いえり足の女性。
のれんを揺らし風とともに抜けていきました、と作者。

下五の「風と抜け」が良いですね。
風と共に抜けていった。
風となって抜けていった。
あざやかなイメージのみを残して・・・。
そして目の前には風にゆれる麻のれん。

景は再び頭へ戻りました。
浮世絵のような江戸情緒たっぷりですね。(遅足)
コメント (1)
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