575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

誰がために尻尾捨てしや蛙鳴く  郁子

2019年06月04日 | Weblog

「誰がために憲法はある」という映画を見ました。
多大な犠牲と後悔の上にできた平和憲法。
いっさいの武器を捨てて、戦争という手段を選ばない
と、決めた憲法が時代に合わない??
理想を追い求めて何が悪いんですか!
映画は渡辺美佐子さん演じる「憲法くん」の言葉から始まりました。

カエルの尻尾と武器が、頭の中で勝手にリンク。
誰がために尻尾捨てしや、という上五中七が生まれてしまいました。
恥ずかしながら、大変ひとりよがりな句でした。
進化論に異議をとなえたつもりはありません。(笑)
と、作者。

        

一人前の大人になる時には尻尾は不要です。
誰のためではない、自分のために捨てたのです。
人類も喧嘩をせずに平和に暮らしてこそホントの大人。
そのためには武器など捨てなさい。
それが自分のためですよ、というメッセージだったんですね。
尻尾を捨てた蛙は平和の大切さを教えるために鳴いています。(遅足)

  わがために捨てし尻尾や夕蛙  
コメント (1)
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