575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

散りしいてこがね銀杏は裸木に    静荷

2013年12月12日 | Weblog
銀杏は、一属一科一種の、現存最古の植物で、雌雄異株。
5月頃には、雄株の花粉が風に飛ばされて、受粉します。
遠くは1キロほど離れた雄株からでも飛んでくるとか。

雌花にアクセスした花粉は、花粉室と呼ばれるところで夏を過ごします。
そして、精子が作られ、その精子が花粉室の中を泳ぎ、受精。

銀杏に精子があることを初めて発見したのは、日本人の平瀬作五郎。
東京大学小石川植物園に発見のもととなった株が残っているそうです。

                      遅足



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嬉嬉として落ちるぎんなん揺すられて    亜子

2013年12月11日 | Weblog
稲沢市の特産品として名高い、祖父江町のぎんなん。
冬のはじめになると風物詩のようにマスコミで紹介されています。

作者がこの町を訪れた時のことを詠った句。
揺すられて、に、人も銀杏も嬉しそうだった様子を託した、とも。

この地方は伊吹おろしが強く防風林を兼ねて、
神社・仏閣・屋敷まわりに銀杏が植えられてきました。
しかし銀杏生産を目的とした栽培は意外と新しく、
明治に入ってからで、100年ほど前だとのこと。

品種改良が行われ、粒の大きな銀杏が生産されています。

                    遅足



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句会ちかづく。      遅足

2013年12月11日 | Weblog
今回の題詠は「冬枯(ふゆがれ)」です。
冬が深まると、野も山も川まで枯れ一色になった風景です。

  きしきしと帯をまきをり枯るる中  橋本多佳子

この句のように「枯れる」「枯(かれ)」も季語。
また、冬枯の仲間として、「枯木」「枯柳」なども傍題。

どんな句が集まるのか?・・・楽しみです。






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さすがに南国   鳥野

2013年12月10日 | Weblog
高齢故にか、体調が今一つのワタシめを、友人が旅に
誘ってくれました。
旅慣れていて、運転も確かな行動派です。ならば、暖
かな南へ。

九州を選び、夫とは行きそびれていた「都井岬の野生
馬」に逢うのが第一の候補です。

セントレアから1時間半足らずのフライトで、降り立った
宮崎空港は、さすが南国。快い風にフェニックスの街路
樹が揺れていました。

都井岬は明日のことにして、鬼の洗濯岩を一望する堀切
峠を回って早々にホテル。これこそ高齢者の旅です。

  ・ 空の明度映して真冬の日向灘  鳥野

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すすはらい   麗

2013年12月09日 | Weblog
昨夜、小牧の福厳寺というお寺で、1年のけがれを焼き払い清らかな気持ちで新年を迎えることができる秋葉大祭に行ってきました。無病息災をいのる火わたり神事も行われ大にぎわいでした。めらめらと燃えさかる火に清められた感じです。
さて12月も今日で9日。そろそろ大掃除も気になり始めます。私は先週の冬晴れを利用してレースのカーテンだけは洗いました。
それだけでなんだか部屋がすっきり明るく見えてくるから不思議ですね。
毎月といわないまでも季節ごとに洗濯していればそんなに汚れないのでしょうが1年分のほこりや汚れはかなり積もっているものですね。
毎年の事ながら反省します。

さて新年を迎えるために家や家具のすすやほこりを払うすす払い。昔は
朝廷や幕府、民間でも旧暦の12月13日に行う年中行事でした。
井原西鶴の「世間胸算用」の中にもすす払いの記述があるそうです。
歳時記に寄りますとこの「すす払い」はもちろん冬の季語。すすはらいの日、お年寄りや子供は邪魔にならないようにすすをさけて別の部屋にこもることを「すすごもり」。
手伝わずに逃げることを「すす逃げ」そしてすすはらいが終わって入るお風呂を「すす湯」というそうです。

我が家のすす払いはいつにしましょうか?窓ふき、サッシの掃除など気になるところはいっぱいありますが一番の苦手はやはり換気扇ですね。
それにしてもどうして1年でこうも家は汚れるのでしょうか?よくお掃除の達人は曜日ごとに掃除の場所を決めていると聞きます。曜日の漢字をあててお掃除するといいそうですよ。
たとえば月曜日は月という漢字が入っているので風水などでツキを呼ぶというお玄関、火曜日は火。つまり火まわり。キッチンのコンロや電子レンジ、オーブン。水曜日は水回りということでお風呂やトイレ・木曜日は木。柱や家具の木製品、金曜日は金属類や食器類、土日は庭や外回りと決めて日頃からのこまめに掃除をしていればこんなことにはならないのでしょうね。今日は火曜日です。火まわりということで今日はガス台の下を掃除してみて下さいね。
野菜の焦げたものなどとんでもないものが出てきたりしますよね。
年末にあせらないためにそろそろおうちのすす払い始めましょう。
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神様の宿るお掃除の本   麗

2013年12月08日 | Weblog
そろそろ大掃除が気になる時期です。あれもしなきゃこれも片づけなきゃと毎年あせって正直12月は主婦にとっては憂鬱な月です。
以前こんな俳句を作っていました。

加速度にからめとられて年の暮れ

年の瀬の気ぜわしさに加速度がついて身動きとれなくなってしまう。そんな気持ちを読んでみました。どこかであきらめてしまいたいのにそんな時に限ってほこりが目立ってくる。

ひときわにほこりが目立つ冬日和

これではいけない。俳句なんて作っている場合ではないとお掃除に弾みをつけなけばと思いある本を買いました。
きさいちとしこ、久保田ひろみち監修の「神様がやどるお掃除の本」。よく新年は年神さまをお迎えするといいますよね。うちにも神様来て欲しいです。

この本によると部屋には五つの不浄(つまり清潔でないこと)があるそうです。汚れはけがれ、悪臭はよどみ、ほこりは病原、カビはばい菌、湿気は腐敗ということでこの五大不浄を掃除で清めることで神さまをお迎えする準備ができるということです。
神様はお玄関から入っていらっしゃるのでお玄関はできるだけ清々しく風通しをよくしてよどみを消すことが大事だそうです。まずドアノブ。ここをぴかぴかにします。続いて靴箱の掃除、消臭、たたきはぬれたキッチンペーパーで拭き掃除をするといいそうです。
このように部屋毎の掃除の仕方が書いてありトイレ・洋室・和室・キッチンお風呂といったぐあいにお掃除の仕方が載っています。そしてお掃除をすることで家を守ってくれる神様が紹介されています。トイレにはそれはそれはきれいな神様がいるんやてという歌がはやりましたがたとえばトイレには「はにやすびこのかみ」「はにやすびべのかみ」という兄弟の神様がいるそうです。土の神さまとして田畑も守ってくれるそうです。
もうこれを読んだだけで神様をお呼びたい、早くお掃除をしたい気分になってしまうのですがあくまでもこれからが本番です。不要品の処分にはじまって年末までの14日間のスケジュールが載っていますのでこの本通りに進めれば大晦日までにきっとお家はぴかぴかになることでしょう。
コツはあくまでも神様をおもてなしするという気持ちです。
「神様がやどるお掃除の本」ご紹介しましたがまた一冊本が増えてしまってうちの本棚はもういっぱいです。最後にもう一句。
「断捨離もできないいままに年くるる」お粗末さまでした。
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あこがれとロマン    麗

2013年12月07日 | Weblog
先月、私は生まれて初めてノーベル賞学者とお話をさせて頂きました。
そのお方は2008年にノーベル物理学賞を受賞された、あの益川敏英先生です。小林先生と一緒に「小林・益川理論」でノーベル賞を受賞されたことはまだ記憶にあたらしいですがどんな内容だったかもう覚えていませんよね。
当時、素粒子とかクオークといった言葉がマスコミで取り上げられ、先生がノーベル賞の受賞講演のスピーチを英語ではなく日本語でやったことを覚えている方も多いでしょう。クォークが4つではなく6つとひらめいたのがお風呂の中とは有名なエピソード。

益川先生は今、名古屋大学の素粒子宇宙起源研究機構長をつとめていらっしゃるので週に2、3日は名古屋にいらしているそうです。
先週は「読書フェスティバル」という催しが名古屋市公会堂であり益川先生との対談をさせていただきました。先生がこれまでどんな本を読んで来られたかを、読書から先生の人生を振り返るといった内容でした。

先生のテレビからの印象はなんせ素粒子物理学という私には訳のわからない世界なのでちょっと気むずかしい方かな?と思っていたのですが本当に優しくてこんな言い方は失礼かもしれませんがどんな質問にも気軽に答えてくださりとてもお茶目な面白い方でした。1940年生まれ73歳の益川先生。

先生は大変な読書家で今でも月に6万円くらい本を買われるそうです。蔵書は一万冊。
子供の頃鶴舞図書館の近くに住んでいらした益川少年。初めて図書館に行ったのは小学5年生の時、たくさんの本棚から一冊の本をとり出した時なぜかわからないけど手が震えるような緊張感を感じたそうです。それ以来、おうちのご商売砂糖やさんの配達などを手伝うのが嫌で、よく図書館に逃げ込んでいたそうです。星の一生やマヤ文明の本などがお好きで、江戸川乱歩や芥川龍之介(98%)の本などをよく読んでいらしたそうです。で、やはり小学生の頃から算数理科が得意だったそうです。高校時代は古本やさんめぐり。数学にますます興味が湧き難しい本もいっぱい古本やさんで買われたそうです。高校卒業後お父さんからは家業を継ぐように言われ大学進学も反対されたそうですが、一回だけそれも名古屋大学ならという条件で受験させてもらったそうです。英語が苦手の益川先生、英語は捨ててその他の教科を万全にして臨んだそうです。三月の受験に備えて1月中は一日15時間くらい勉強して人生で一番勉強したのがこの1ヶ月だったそうです、2月は体調を整えたとおっしゃったのです。で、体調を整えるために映画には行かなかった(風邪をもらうから)と思ったらなんと映画に行ってリラックスして体調を整えたというお話でした。ちょっと普通の人とは違います。見事一発で合格し入学後英語の成績を聞いたら200点満点で30数点だったそうです。

会場には高校生もたくさん来ていて「自分の進路ややりたいことが決まらないのですがどうしたらいいですか?」という質問が出たのですが「あこがれとロマンをもつこと」とおっしゃいました。野球が好きならイチローの真似をすればいい。人から勧められるものではなく自分の好奇心やロマンに身をまかせることが大事だとおっしゃっていました。
打ち合わせの時に研究が行き詰まったり悩んだりしたことは?とお聞きしたら一言「僕は悩みません。うまくいかないのは成功例だというお話。本当にポジィテブな明るい先生でした。
今は琵琶湖の西岸の雑木林の中のおうちで大音響でクラシック音楽をお聴きになるのが一番のお好きな時間という益川先生。
最後に益川先生からは「本の向こうには知らない世界がある」というお言葉を頂きました。知らないことを知る、まさにこれは読書の醍醐味ですね。先生の
おかげで久しぶりに芥川龍之介の「羅生門」を読み返し「マンガでわかる素粒子物理学」という本も買ってみました。

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シュトーレン   麗

2013年12月06日 | Weblog

町にはイルミネーションがあふれクリスマスムード。華やいだ雰囲気ですね。うちのご近所も素敵な電飾の飾り付けをしているお宅があり夜そこだけが明るくそのお宅の前を通るのが楽しみです。
さて先日、ドイツのクリスマスには欠かせない伝統的な焼き菓子「シュトーレン」を頂きました。シュトレンと言ったりもします。最近はクリスマスが近づくと日本のパンやさんでも売っていますが私が頂いたのは
手作りのシュトーレン。ドライフルーツをラム酒につけ込んで焼いたおいしいイースト菓子です。まわりには粉雪をイメージさせる粉砂糖がまぶしてあります。その形は白いおくるみに包まれた幼子イエスのようにも見えます。クリスマスまでひときれづつ食べてクリスマスが来るのを楽しみに待つというドイツのお菓子。
赤と緑のきれいなリボンがついた袋に入れて下さりそれだけでクリスマスムードが高まって来ました。毎日一切れづつおいしく頂いています。
シュトーレンと一口に言ってもたくさんの種類があるそうで、ナッツやスライスアーモンドをいれたりと材料の配合や調理の手順などで味も食感もどんどん変わるようです。 ですからドイツでは家庭ごと、お店ごとにそれぞれの美味しいシュトーレンがあるそうです。表面を砂糖でコーティングしていることもあり、1ヶ月くらい日持ちするのが嬉しいですね。ドイツのクリスマスはアドヴェントというクリスマスから逆算して4週間前の日曜日から始まるそうです。この日から心を清めてクリスマスの準備するのです。
シュトーレンを作り少しづつスライスして食べる習慣もそのひとつ。クリスマスまでの1ヶ月の日々を楽しむというのがいかにもヨーロッパらしいですね。クリスマスまで少しずつ食べてゆくことで、シュトーレンの味わいも深まり熟成していきます。今日よりも明日、明日よりも明後日、とクリスマス当日がどんどん待ち遠しくなりますよね。
シュトーレンは旧東ドイツ領のザクセン州、ドレスデンが発祥の地だと一般にいわれています。その歴史は古く14世紀にさかのぼるそうです。ドイツではシュトーレンですがオーストリアのクグロフ、イタリアのパネトーネとヨーロッパ各国ではキリストの誕生を祝っていろんなフルーツブレッドが作らます。パンやさんなどでみかけたら、みなさんも一度ヨーロッパのクリスマスの雰囲気味わってみて下さい。
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にんじん   麗

2013年12月05日 | Weblog
にんじんは今が旬ですね。
俳句の世界でも「にんじん」は冬の季語で露地物は冬に収穫するとありました。「にんじん引く」という季語もありました。
先日近くのJAで葉っぱのついたにんじんを買いました。スーパーでは葉がついたにんじんはあまり売っていませんよね。私が買ったにんじんは細いギザギザの葉っぱが30センチくらいついていました。
大根の葉っぱはぬか漬けにしてもおいしいですし、うちではよく油で炒めてお醤油で味付けしたりして食べるのですがはてさて、にんじんの葉は食べられるのか?これまで葉っぱがついたにんじんを買ったことがなかったのでどうしたものかと思いいったんは捨てかけたのですがあまりに新鮮なのでこれはお料理に使いたいと思いました。そんな時にやっぱりネットでの検索は便利ですね。
にんじんの葉っぱのレシピがいっぱい載ってしました。刻んで醤油で煮たり、炒め物や天ぷら、小エビとのかきあげにも向いているそうです。ミニトマトと玉子と一緒に炒めたり、軟らかい若葉はサッと湯がいておひたしやゴマ和えにするのもおすすめとのこと。ちりめんじゃこと一緒に炒めてふりかけにしたりする方もいらっしゃるようです。私は細かく刻んでごま油で炒め塩こしょう、醤油と鰹節、ごまをかけてみました。
にんじんはセリ科なので葉っぱは独特の香りがありますが、なかなかいけると思いました。
そして葉には栄養価高いことがわかりました!。驚くことに本来のにんじんの橙色の根っこ部分の栄養価と比べてみると、ビタミンAは2倍以上、たんぱく質は3倍、カルシウムは5倍、、鉄分、どれも葉のほうが豊富に含んでいることがわかりました。
パセリの代用に使ってもいいようです。スープなどにもいけるかも知れません。

もしみなさんも葉っぱがついたにんじんを見かけたら一度チャレンジしてみて下さいね。
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カレンダー   麗

2013年12月04日 | Weblog
みなさんはもう来年のカレンダーを準備されましたか?
実は先日大阪の友人からとてもかわいい「こねこめくり2014」という来年のカレンダーが送られて来ました。それは縦横10センチくらいの卓上の一週間ごとの週めくりなのですが、かわいい子猫ちゃんのカレンダーなのです。なんとそのカレンダーに友人のペットのねこちゃんの写真が採用されたというので「親ばかだけど許して」と郵送されてきました。
猫好きの方ならご存じかもしれませんがカミンという会社のカレンダーで毎年猫ちゃんの写真を募集しているそうです。自慢の猫の写真をデジタルカメラの画像データやプリントされたもので応募し採用されますと次の年のカレンダーになるということです。すでに
再来年2015年用のカレンダーを飾る猫ちゃんたちの写真を募集しています。締め切りは来年2014年の3月31日までです。
子猫だけでなく猫めくりという大人の猫の部門もまた、ワンちゃんの部門もウサギ部門もなんとハムスターの部門もあるんですね。
自慢のかわいいペットの姿を思い出のカレンダーに残したいという方。詳しいことは株式会社カミンのHPに載っていますので興味のある方は一度のぞいて見て下さい
さて、私の友人のねこちゃんは六月の週めくりに載っていました。生後2,3週間のまだちゃんと目も見えていないくらいの小さな時の写真でグレーの瞳がとてもかわいいのです。実はその猫は去年の9月に生まれてすぐ捨てられおり友達のご主人が拾ってきてご家族で大切に育てて来たそうです。
縁あって友人のうちで暮らすことになりカレンダーにまで乗っけてもらえて本当に幸せな猫ちゃんです。
これから寒い季節はひざの上にのってごろごろ言っている姿に癒されるといっていました。
頂いたカレンダーは週めくりなので80枚、つまり80匹の子猫の写真が載っていますがどの子猫も大切に育てられ、幸せに過ごしている様子が伺えて、幼い子猫ならではのかわいい様子にメロメロになってしまいました。めくるのがもったいないようです。
みなさんも自慢のペットをカレンダーにして日々をいとおしんでみてはいかがでしょうか?
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同棲23年間   鳥野

2013年12月03日 | Weblog
ネコのお寺の長楽寺から年忌の通知が届きました。
姉弟が連れ立つように逝ってから、3年。早いも
のです。
おねーのチッチは推定生後6ヵ月、クックはまだ
目も開いてない10日程の赤子。縁あって保護し
た子たちです。
夫婦2人と2匹の、23年間の同棲生活。人間はネ
コから山ほどのことを教えられました。


嫌なものは嫌、やりたいことは何が何でもやり通す、
命令はどこ吹く風、興味は何時も閉じられたドアの
向こう側・・・。
とにかく、自分勝手で、好奇心いっぱい。それでい
て、この上なく愛らしい。それがネコの生き方なの
です。君たちのいない日々。
寂しいのです。

 ・ クッションに残る和毛や日向ぼこ  鳥野



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よろしゅうおあがり   麗

2013年12月02日 | Weblog
17年前の12月に亡くなった大阪育ちのうちの祖母は、おでんのことを「関東炊き」といいました。
ゆで卵のことは煮抜き。この地方では通じませんよね。
そして私がご飯を食べ終わって「ごちそうさま」というとうちの祖母は必ず「よろしゅうおあがり」と声をかけてくれました。
これは「よろしく召し上がりましたね」「よく残さずにきれいに食べてくれましたね。」という食べてくれた人への感謝の気持ちが含まれた大阪の方言です。「お粗末でした」という意味もあるようですが
私はこの「よろしゅうおあがり」という関西の方言が大好きで名古屋に来てからも頻繁に使ってします。
うちに姪が遊びにきたり友人が食事に来てくれて「ごちそうさま」といわれると必ず「よろしゅうおあがり」を言います。
姪などは慣れたもので「それ聞くとおばちゃんちに来た気がする」と言ってくれます。
方言ってもしかするとこのように違う土地から来た人がその土地ではやらし、いつの間にか波及していき、違う文化が混じりあってできあがるのかもしれません。
将来姪っ子が結婚して子供を持ちごちそうさまのあとに「よろしゅうおあがり」と言ってくれるかもしれません。
そして関西に行った時に偶然耳にして懐かしく思ってくれる日がくれるかもしれません。
これからもごちそうさまと言われたらすかさず「よろしゅうおあがり」を言い続け、この地方でもはやらして行きたいと思います。ただうちは夫と二人暮らしでご飯も別々のことが多いので家族団らんで「よろしゅうおあがり」と言えないのが残念ですがみなさんも朝ご飯のあとどなたかに「ごちそうさま」と言われたら「よろしゅうおあがり」と言ってみて下さい。

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らんごく   麗

2013年12月01日 | Weblog
私は大阪で生まれ育ち京都の大学を出て名古屋に来ました。
あれから27年。すっかりこの地方の言葉にもなれたかと思っていたのですが
先日生まれて初めての方言に出会いました。
私の主人は西尾の生まれなので三河の出身です。主人の父も母も西尾と碧南の生まれなので四人で話しをしていると私だけが関西人で三人はわかって私だけぽかんとしている時があるのです。先日またまた新しい方言にであいました。
この間主人の母が、この春から一人暮らしを始めた孫の部屋を訪ねたそうです。私がどうだった?と聞くと
ひとこと「らんごくだった」と言ったのです。
乱国?国が乱れる?それともおりのような監獄?
意味がわからなかったので「え?」なんだってと聞き返すと「らんごくな部屋だった」というのです。そこに夫が助け船を出してくれて「それは三河の方言」だと教えてくれました。意味は乱雑ということ。つまり部屋が散らかっていたということを言いたかったとわかりました。「おかあさん、それって漢字で書くとどうなるの?」と聞くと書いた事はない。話しことばだと言っていました。
ちょっと気になって方言の本で調べてみますとちゃんと載っていました。らんごくとは「乱雑」という意味。使い方としては「なんだ、らんごくして」(とりちらかして)

とか
らんごくなところですみません。という風に遣い愛知県東部、三河の代表的な方言だとありました。
語源は入り乱れて飛び交う様を表した「らっぴらんがい」「乱飛乱外」という言葉から来ているそうです。。その言葉遊びとして語尾を代えて「らっぴらんごく」。それをさらに縮めて「らんごく」となったようです。そして、なんと漢字でかくと「乱れるに極める」で乱極でした。一説には三河地方という戦国の国盗り物語の舞台となった地域で使われる言葉から、乱れる国と書いて「らんごく」とするという説もありました。ちなみに江戸時代の洒落本にこのらんごくという言葉は載っているそうです。

以前は「やぐい」という言葉がわからず。。これは「弱いとかもろいとか壊れやすい」という意味で「この商品はやすいけどやぐいね~」という風に使うそうです。これも三河の方言のようです。四日市の方でも使うみたいです。

方言は「じぇじぇじぇ」のように楽しくて暖かくていいのですが時として意味が通じないことがありますね。


方言って本当に奥が深く面白いですよね。これだけメディアが発達してもまだわからない言葉があるのですね。結婚して21年。
(お正月に主人の実家に皆が集まるともと関西人の私は完全にアウェイ状態です。義理の妹は蒲郡出身なので会うとじゃん・だら・りんを遣いますし、お父さんは「ほうだら~」という相づちをうちます。)
これからもまだまだ知らない方言に出会えそうです。そして今月は私もらんごくな部屋を片づけます。


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