人外花境

暇人の何でも自然観察日記

主に野歩き山歩き.たまに旅歩きの写真ブログ

心が寒い時代

2005年12月18日 | 今日の雑感雑記

umenohana

 全国的に寒波襲来、昨春に撮った紅梅の花です。気分だけでも暖かくなって下さい。 昨今は、気候だけでなく心まで寒くなる様なニュースが多いですね。昨日でしたか、ブッシュ 大統領が「イラクに大量破壊兵器は無かった、情報は間違いだった」などと今更の様に言 っているが、アメリカ人ジャーナリストのポール・ロバーツは著書「石油の終焉」の中で、 「イラク戦争は、石油資源の確保」とはっきり言っている。常識で考えれば、そんなことは当 初から当たり前のことであり、正論であっても利益にならない事は言わない、これが国際政 治の「常識」であるらしい。日本もお裾分けに預かろうとして、自衛隊を派遣しているが、ア メリカ国内の逼迫したエネルギー事情を考慮すれば、そう簡単に問屋が卸してくれるか な?前著は、まだまだプロのジャーナリスト健在なりと実感させてくれる一冊であった。おす すめ本に追加しておきましたので、ぜひご一読を。

 「耐震強度偽装問題」が連日ニュースに成らない日はないが、これこそ利益にならない正 論は言わない、の典型です。私は建築の専門家ではないが、同じ技術屋としての目から見 れば、関係者一同解らないはずが無い。科学技術とは、ある日突然ブレイクスルーする物 ではなく、地道な積み上げの上に成り立っているものです。特定の業者なり物件が、常識 的値より鉄筋量が少なかったり、工事費が10%も少なければ、当然おかしいと気づくはずで す。みんな解ってはいたが、利益に成らないから声を上げなかったのでしょう。関係者の一 社長が「今更正義を振りかざして何になる!」と言ったそうですが、以外と正直!