昨夜飲み会の帰り、札幌駅でふと空を見上げれば十五夜の残り月が
晴れ渡った空に煌々と輝いていたので、アホな酔っぱらいはしばし見入たのです。
地上を見れば、帰宅を急ぐ労働者の群れが月なんぞには一眼もくれず
駅の中へと消えて行く。この天地の落差に、酔っぱらいは少し悲しくなったのです。
アーサー・クラークの「2001年宇宙の旅」で、最初に知性を獲得した猿を
「月を見る者」と呼んでいたはずです(確か?)。
オオカミは月に向かって遠吠えをするけれど、知性を持って月を眺めるのは
人間だけです。昨今の人間は知性を無くしたとは言わないが、余裕が無いのでしょう。
金はそこそこ持っているが、時間的にも精神的にも余裕のない現在の日本人
嫌なご時世になったものだ。
痴性豊かなアホな酔っぱらいの戯言でした。