人外花境

暇人の何でも自然観察日記

主に野歩き山歩き.たまに旅歩きの写真ブログ

雪の中歩きました

2005年12月10日 | 今日の雑感雑記
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 今日は朝から吹雪で荒れ模様、こんな日は家に籠もって冬眠しています。ソファーに横に なって読書していると、何時のまにやら意識を失って昼寝に成ってしまいます。こんな日は 通算12時間ぐらい寝ているかも知れない。エゾシマリスの冬眠と同じです。雪が降り出すと 半分は寝ていて、起きている時は夏にため込んだ食料で食事。そしてまた寝る。

 昨日は天気が良かったので、運動不足解消のため山え出かけた。足跡一つ無い(野ウ サギの足跡は沢山有った)新雪の雪原を一人サクサクと歩くのは気持ちの良いものです。 雪が音を吸収するせいでしょうか、夏とは違う静寂が辺りを包んでいます。

 もしもこれが、風がピタリと止んだ南極の大雪原のただ中に一人佇んでいたとしたら、そ の無機質な静寂さに神秘的なものを感じてしまうかも知れません。私は「超」と「ど」が付く ほどの唯物(ただものと読んで下さい)論者ですが、やはり何か論理的でないものを感じて しまうのでしょうか。立花隆の「宇宙からの帰還」の中に、月から帰ってきた後宣教師に成 ってしまった宇宙飛行士の話が有りました。もっとも彼らは、キリスト教と言う下地が有って のことだが、宗教的影響力が全く無い人間でも、人間活動の痕跡いや生命の存在を感ず る事が出来ない環境に遭遇した時、何かしら感ずる物が有るらしい。DNAに刻み込まれた 原始の記憶、などと言う人も居るがそんな物が有るはずがない。私は、生命の存在を許さ ない環境への「恐れ」=「死の予感」がそうさせると思う。

 宗教学者の山折哲雄によれば、キリスト教とイスラム教は砂漠の中から生まれた。地上 に一木一草一滴の水も無い砂漠の中では、天上に絶対神を想像し、これに頼るしか生き るすべが無かったと、記している。衣食住何でも有りのモンスーン気候帯での神々とは、基 本的に出自が違うのだ。


真珠湾攻撃

2005年12月08日 | 今日の雑感雑記
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 日米開戦の経緯は、今日幾多の資料として発表されているが、当時の国民が知り得た 情報を昭和16年12月9日の新聞から、時系列で拾ってみた。

12月8日AM 03:05   ワシントン特電   日本軍真珠湾を攻撃す

     AM 03:40   日本政府ハル国務長官へ重大通告す

     AM 06:00   大本営陸海軍部発表   米英軍と戦闘状態に入れり

     AM 07:00   臨時閣議開催   宣戦布告の件を協議する

     AM 09:45   天皇同席で宣戦布告を可決する

     AM 11:40  情報局発表   米英に対して宣戦布告

     PM 00:20   政府声明発表   米英に対して宣戦布告

     PM 01:00   大本営海軍部発表   ハワイ方面に空襲を敢行せり

     PM 03:00   陸海軍省発表   陸海軍に詔勅を賜る

     PM 08:45   大本営海軍部真珠湾攻撃の戦果発表する    


海軍軍縮会議

2005年12月06日 | 今日の雑感雑記
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 古い資料を整理していたら、こんな本が出てきた。昭和八年十二月の発行で、発行者の 大洋会とは「本会会員は予後備退役海軍佐尉官の同志者を以て成る」とあるから、海軍 OBの集まりでしょう。1935年の日米英海軍軍縮会議に先立って、自分たちの考えを100ペ ージの小冊子に纏めたものです。日米英の経済統計資料などを駆使して、それなりに各国 の国力を分析しており、唯のプロパガンダではない。

 しかし、物の見方や考え方の基本が、いかにも当時の軍部そのものであり、こうして戦争 えと突き進んでいった事がわかる。本文中傍点を付してある部分を抜粋する。わざわざ傍  点を付けたのは、本人たちもそこを強調したかったのでしょう。

 「日本には危険状態を乗り切るだけの富の余裕がない・・・・中略・・・・恐らく精神力、美的 感覚、自己統制の力、愛国心又は忠義心・・・・が富と同様に働くであらふ」

 「若し日本の一般の興論が対外政策に於いて、人口流出の出途を要求したる場合に、当 該国がそれを侵略行為だと見る場合には、それらの両主張に対しては戦争をするより外 に解決の途がない様になる」

 外にもまだまだ怖い話がいっぱい書いてあるのですが、一番目を「キリスト教原理主義 に基づく愛国心」二番目を「石油資源の確保」に置き換えれば、今のブッシュ政権と大して 違わない様にも思えるのですが。考えすぎかな?


山の見える生活

2005年12月05日 | 今日の雑感雑記
senngenndake

 今日は本当に天気が良いです。この写真は、今この部屋の窓から撮った50km先の山々 です。左から前千軒岳・中千軒岳・大千軒岳そして右端が七ツ岳です。主峰の大千軒岳は 標高1072mで、毎年一回は登山に行っていたのですが、今年はとうとう行けなかった。

 住まい探しをしていた時、たまたま今日の様に天気が良く、目前にこの風景がバーンと見 えて一も二もなく此処に決めました。北海道で山の見える生活をしようと思ったら、①大雪 山系②十勝連峰③日高山脈④ニセコ羊蹄山麓が主な場所でしょうか。いずれの場所も春 から秋にかけては天国ですが、冬は大雪と極寒地獄です。

 住めば都、人それぞれですから気に入った所に住めば良いのですが、田舎暮らしの本に は大抵夏場の写真しか載ってない。これは一種の詐欺みたいなものですね。特に年を取っ てからの田舎での一軒家暮らしはキツイ。毎日毎日雪かきをしないと車を出せない。町の スーパーまで猛吹雪の中を車を運転して買い出し。なんて事を考えていたら移住し損なっ てしまった。今年は屋根越しに山の見える生活でガマンするが、来年は何処かへ引っ越し しよう。


今日は晴れ

2005年12月04日 | 今日の雑感雑記

nanakamado

 昨日の吹雪模様とはうって変わって、今日は晴天。ナナカマドの赤い実と白い雪が青空 に映えています。これからの季節は、雪景色一色でモノトーンの風景ばかしです。どうせ色 彩の無い世界なら、白黒写真でも撮ってみようかな。