![]() | ヘタな人生論より徒然草河出書房新社このアイテムの詳細を見る |
【一口紹介】
■日経BP企画■
『徒然草』の一部を現代語訳し、著者独自の読み方を解説する。
「疎み疎まれずに人とつき合う極意」「わが身を内から支える品性と教養の高め方」など7つの切り口で、『徒然草』から人生の見方や考え方を読み取る。
兼好は「桜は咲く前や散った後、月は雨に隠れた時や西に沈む時が趣深い」と記し、完成された美よりも「未完成の美」「凋落の美」を心に留めることを強調した。
著者はこれを人生哲学に拡大し、「完全な状況だけを幸福と考えるのか。完成に至るまでの努力に価値はないのか」と問う。
また、「衣食住と医療が確保できているなら、貧乏とは言わない」との一節を、現代人に心強い激励だと評する。
複雑な現代社会を力強く生き抜くヒントが詰まっている。
(日経ビジネス 2003/06/16 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
■内容(「BOOK」データベースより)■
あの荻野先生が読み解く。兼好法師流「賢く生きる」ための絶妙なるバランス感覚がここにある。
■内容(「MARC」データベースより)■
徒然草から「兼好流・生きるヒント」のエッセンスを抜粋。
現代語訳とともに、人生を歩むうえでのモノの見方や考え方を、著者ならではの軽妙洒脱な語り口で解説する。
【読んだ理由】
東京出張の折、東京駅の書店で「文庫本で何か良い本はないか」と選び、帰りの新幹線の中で読んだ。
【印象に残った一行】
『「情報社会」という流れの速い河の岸辺に立って、「飲み込まれる危険」と「取り残される不安」の板挟みに葛藤する現代人。踏み込む勇気を得るためには「確固たる価値観」が、押し流されないためには「融通無碍の身の軽さ」が必要である。相反する二つの思考を同時に兼ね備えた兼好だからこそ、「ヘタな人生論より徒然草」なのである』
『一億総評論家といっていいほど、みなが人の言動を批評する時代になった。大切なのは「論」ではなく、「行動」である。手を汚さない「批評」より、汗して動く「偽善」のほうが、善に限りなく近いということだ。』
『さて、あなたにとっての「一の大事」はなんだろう。バタバタと忙しいわりにはなにひとつ完成を見ない人は、ぜひ一度、自分の生涯においてなすべき事柄の「優先順位」を考えてみられてはどうだろう。極めて冷静に自分の深層心理を覗き見ることはかなりつらい作業である。だが、その客観的な視線を確立しなければ、人生はいつまでも夢幻の虚像でしかない』
【コメント】
徒然草を土台に、著者の共感を得る現代的コメントがキラリ光る本である。

