![]() | 武士の娘 (ちくま文庫) |
杉本 鉞子 | |
筑摩書房 |
【一口紹介】
◆内容(「BOOK」データベースより)◆
杉本鉞子は、1873年、越後長岡藩の家老の家に生れ、武士の娘として厳格に育てられた。
結婚によりアメリカに住むようになり、すべてがめずらしく目新しい暮らしの中で「武士の娘」として身につけたものを失うことなく、また自分にとじこもることもなく、みごとに自立した考えを身につける。
今日に通じる女性の生き方を見る上にも、当時の風俗や生活のありさまを知るためも、高い価値をもつ。
【読んだ理由】
ブログ「地理の部屋と佐渡島」の管理人さんのお薦め
【印象に残った一行】
武士が一度誤って罪を犯せば、公の処刑を受けて家名を汚すよりは、むしろ自決の道を選んだものでした。そんな時、武士は自身の最も信頼する朋友、あるいは譜代の家来を介錯人として自刃し、首は首桶に納められ、白洲に持ち出されて首実験を終えますと、死者の罪は消え、首級は丁寧に遺族に返され、立派に埋葬されたものでした。
【コメント】
武士ぼ世界が描かれており、日本人として色々考えさせられる。
日本人の原点は武士道にあるのでは、そして其の良き真髄が完全に消え去ろうとしていることは残念で悲しい。

