老いの才覚 (ベスト新書) | |
曽野 綾子 | |
ベストセラーズ |
【一口紹介】
◆内容紹介◆
超高齢化社会を迎え、自立した老人=老いる力を持つことの必要性が重要になる。
本書では、それに必要な「7つの力」を提言する。
他人に依存しないで自分の才覚で生きるために
・高齢者に与えられた権利は、放棄したほうがいい
・老化度を測る目安は「くれない指数」
・老人が使う言葉が極端に貧相になった
・人に何かをやってもらうときは。対価を払う
・ひと昔前まで、人は死ぬまで働くのが当たり前だった
・料理、洗濯、掃除・・・日常生活の営みを人任せにしない
・老年の仕事は孤独に耐えること ・・・etc.
◆内容(「BOOK」データベースより)◆
年の取り方を知らない老人が急増してきた!
超高齢化の時代を迎える今、わがままな年寄こそ大問題。
自立した老人になり人生を面白く生きるための7つの才覚の持ち方。
【読んだ理由】
著者曽野綾子に惹かれて。
【印象に残った一行】
『子供の不誠実はきれいさっぱり忘れて、一瞬一瞬が明るく楽しくなる美しいものに目を向けていったほうがいいような気がします。この世ではどんなことも起こり得るのですから、いちいち驚かず、ただ憎しみを最小限に抑えて暮らす方法を考えたほうがいいですねえ。世の中のことはすべて、少し諦め、思い詰めず、ちょっと見る角度をかえるだけで、光と風がどっと入ってくるように思えることもありますから。
そして、子供が何かいいことがあって知らせてきた時は、よかったね、と喜んでやる。もし子供が犯罪を犯して刑務所に入ったら、出所した夜に、家のドアを開けて招き入れ、お風呂を沸かして、ご飯を食べさせてやる。子供がどうであろうと、それが親の大きな務めだと思います』
『一言でいえば、老年の仕事は孤独に耐えること。そして、孤独だけがもたらす時間の中で自分を発見する。自分はどういう人間で、どういうふうに生きて、それにどういうう意味があったのか。それを発見して死ぬのが、人生の目的のような気もします。
私を含めてほとんどの人は、「ささやかな人生」を生きる。その凡庸さの偉大な意味を見つけられるかどうか。それが人生を成功させられるどうかの分かれ目なのだろう、と思います』
『結論を私流に言うと、人生はどうなるかわからないから、それを待った方がいい、ということです。人間はいくつになっても、死の前日でも生き直すことができる。最後の
一瞬まで、その人が生きてきた意味の答えはでないかもしれないのですから』
【コメント】
年齢的には私より19年先輩になる、参考になりました。