宮中祭祀「鎮魂祭」が行われる、日本最古級の神宮
石上神宮は、大和盆地の中央東寄りにある龍王山の北西麓に鎮座する日本最古級の神社の一つです。
豪族・物部氏の総氏神として古代信仰の中でも特に異彩を放ち、健康長寿や病気平癒の守護神として人々から信仰されてきました。天皇の魂を鎮める宮中祭祀「鎮魂祭」は、石上神宮に祀られる宇摩志麻治命(うましまぢのみこと)が十種の神宝を使って神武天皇と皇后の長寿を祈ったのが起源といわれ、石上神宮でも宮中と同じ新嘗祭の前日に執り行われます。
衰えた魂をふり動かし、活力を与える呪術的な儀式が行われ、「魂振り」や「みたまふり」とも呼ばれてきました。
かつて鎮魂祭は、太陽の力が最も弱まり、万物が衰える冬至の頃に行われ、人々にとっては一年で一番弱ってくる時期に神様から活力をいただく大切な祭事でした。今も多くの人々が訪れ、また一年、元気に過ごせるよう祈ります。
コンセプト
美しき日本
日本人は、日本のことをどれくらい知っているのでしょう?
生まれた土地のことを、どれくらい知っているのでしょうか?
日本らしさとは、なにか?
日本人が日本について知るべきことは、
まだまだたくさん残っているはずです。
きっとそこには、あなたの知らない日本があるはずです。
四季の風景、思想、文化、祭り、伝統、技術。
日本の魅力を、ひとつひとつアーカイブしていくことで
「日本」の魅力を、ひもといていきます。
その土地でしか感じられない、魅力を再発見すること。
日本というひとつの国に、こんなにも多くの魅力があることを知ること。
日本人に、日本のことを深く知ってもらうための入り口。
それが、Nippon Archives「美しき日本」です。