介護退職 | |
クリエーター情報なし | |
祥伝社 |
【一口紹介】
◆内容紹介◆
その時あなたは、 生活を、家族を、絆を守れますか?
故郷で暮らす老母が雪かき中に骨折した―― 突然介護を託された男の人生に、光は射すのか?
今そこにある危機を、真っ正面から見据えた問題作!
絶望のどん底を抜け出した先に見えるもの、 それが希望であることを願う――
「この苦難は、いつ誰の身に降りかかってもおかしくないことです。
特に私のような年代になれば、むしろ起こりうることとして考えておかねばならなかったことです。
あえてそれに目を瞑り、最悪の事態への備えを怠ってきた。
仕事を行う上では、あらゆるリスクを想定し、万全の方策を講じることを常に念頭に置いていたのに、最も身近な家庭内のリスクに注意を払わなかった。
それは誰の責任でもありません。私の責任です――」
◆内容(「BOOK」データベースより)◆
故郷で暮らす老母が雪かき中に骨折した―。
突然介護を託された男の人生に、光は射すのか?
今そこにある危機を、真っ正面から見据えた問題作。
【読んだ理由】
「骨の記憶』に続く楡 周平作品。
【印象に残った一行】
組織とは、同種の動物で構成された群れだ。だが、ただの群れとは違う。普段は同じ餌をは食みながら、新しい命を育み、より豊かで質のいい餌場を探して旅を続けているのに、一度群れの中に弱った仲間を見つけると、性質が一変する。手傷を負い、流れる血の気配を嗅ぎ取るや、息を潜めて様子を窺う。そして快復の兆しがないと悟ると、一斉に排除にかかるか、あるいは喉笛に噛みつき止めを刺す・・・。
【コメント】
役員就任直前で介護退職をせざるを得なくなった主人公、退職後紆余曲折があったが、最終的に3千万円の年収の職を得たことには驚いた。