![]() | 父からの手紙 (光文社文庫) |
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光文社 |
FONT color="#0000FF">【一口紹介】
◆内容(「BOOK」データベースより)◆
家族を捨て、阿久津伸吉は失踪した。
しかし、残された子供、麻美子と伸吾の元には、誕生日ごとに父からの手紙が届いた。
十年が経ち、結婚を控えた麻美子を不幸が襲う。
婚約者が死体で発見され、弟が容疑者として逮捕されたのだ。
姉弟の直面した危機に、隠された父の驚くべき真実が明かされてゆく。
完璧なミステリー仕立ての中に、人と人との強い絆を描く感動作。
◆内容(「MARC」データベースより)◆
父さんはいつも君たちのことを見守っている-。
失踪した父から誕生日のたびに途絶えることなく送られてくる手紙。
そこに隠された意外な真相、そして家族の絆。
【読んだ理由】
不明。
【印象に残った一行】
「二十歳の誕生日、おめでとう。これからいよいよ大人の仲間入りです。人間は誰もが何らかの使命を持って生まれて来ているのだと思います。自分の使命が何なのか、それを見つけ出し、その目的に向かって迷うことなく邁進して下さい。この先つらいこともあるでしょう。しかし、人間の幸福は困難を乗り越える勇気を持つことにあるのです。逆境こそ、自分を育てる絶好の機械なのです。何事にもくじけずに頑張ってください。父さんもきっと応援してますから・・・」
「苦しいとき、悲しいとき、父さんがいつも遠くからでも、見守っていることを思い出してください。自分が正しい行いをしていれば、必ず不幸を退散させることが出来ます。それでもまだ不幸が力を得ているときもあるでしょう。さらに、不幸と闘うことです。希望は最大の力です。試練を乗り越える力こそ幸福そのものです。試練に負けてはいけません。試練に立ち向かって行く勇気を持って下さい。君が幸福になれば、周囲もみな幸福になるのです」
「人間の幸福は何事もなく平穏無事に過ごすことではありません。そこには喜びも、そして自分自身の成長もありません。人生には必ず困難が立ちふさがります。それを避けては通れません。人間の幸福は試練を乗り越える強い心を持つことにあると思います。どんな困難にも怯むことなく、勇気を持って立ち向かって行って下さい。行動あるのみです」
【コメント】
私は浅学菲才のして、この著者は知らなかった。今回はじめて読ませてもらった。
ストーリーが私には複雑で、全く関連を持たない二つのストーリーが、それぞれ独立した形で交互に坦々と進んでいくので、読んでいて混乱してしまった。最終的には収斂していくが。
サスペンスであるが家族愛がテーマととなっている。
長編だがお薦めしたい。

