自然が悠久の時間をかけて育んだ、幽玄の大渓谷
瀞峡(どろきょう)は、奈良県・三重県・和歌山県にまたがって流れる熊野川の支流・北山川にある渓谷で、吉野熊野国立公園の一部に指定されています。
北山川の水源・大台ヶ原の一帯は日本有数の多雨地帯で、ここから流れ出した川が巨大な滝を形成し、少しずつ岩を侵食して、全長およそ31kmの大渓谷を形成しました。
瀞峡は、上流から「奥瀞」、「上瀞」、「下瀞」に区分されます。
「下瀞」は、切り立つ断崖の峡谷に巨岩・奇岩が連なる荘厳な美しさで「瀞八丁(どろはっちょう)」と呼ばれ、古くから名勝として讃えられてきました。
風光明媚なこの地を訪れると、深い感動をおぼえるとともに、現代生活の中で失ってしまった大切なものに気付かされます。
大自然が悠久の時間をかけて造り上げた壮大で神秘的な景観には、人を立ち止まらせ、考えを改めさせる力が宿っているのかもしれません。
コンセプト
美しき日本
日本人は、日本のことをどれくらい知っているのでしょう?
生まれた土地のことを、どれくらい知っているのでしょうか?
日本らしさとは、なにか?
日本人が日本について知るべきことは、
まだまだたくさん残っているはずです。
きっとそこには、あなたの知らない日本があるはずです。
四季の風景、思想、文化、祭り、伝統、技術。
日本の魅力を、ひとつひとつアーカイブしていくことで
「日本」の魅力を、ひもといていきます。
その土地でしか感じられない、魅力を再発見すること。
日本というひとつの国に、こんなにも多くの魅力があることを知ること。
日本人に、日本のことを深く知ってもらうための入り口。
それが、Nippon Archives「美しき日本」です。