「鬼」の子孫たちが守り続けてきた修験道の霊地
修験道の聖地「奈良吉野山」と「熊野三山」を結ぶ、修行の道「大峯奥駈道」。
その75の靡(なびき)と呼ばれる修行場の一つが前鬼山です。
言い伝えによると、今からおよそ1300年前、修験道の開祖・役行者がこの地で修行を積んでいた頃、前鬼・後鬼という鬼の夫婦が生駒山に住んでいました。
「お前たちはもう鬼ではない。
人間になったんだよ」と役行者に諭された夫婦は役行者の弟子となり、修行者の道案内や食べ物の供給などを託されて精進するようになったといわれます。
夫婦の五人の子どもたち(鬼上、鬼童、鬼熊、鬼継、鬼助)もそれぞれ宿坊を構えて修行者に仕え、その務めは子孫たちに脈々と受け継がれていきました。
教えを守り、人々に奉仕をした鬼夫婦の純粋な心は、今もこの山に息づいています。
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コンセプト
美しき日本
日本人は、日本のことをどれくらい知っているのでしょう?
生まれた土地のことを、どれくらい知っているのでしょうか?
日本らしさとは、なにか?
日本人が日本について知るべきことは、
まだまだたくさん残っているはずです。
きっとそこには、あなたの知らない日本があるはずです。
四季の風景、思想、文化、祭り、伝統、技術。
日本の魅力を、ひとつひとつアーカイブしていくことで
「日本」の魅力を、ひもといていきます。
その土地でしか感じられない、魅力を再発見すること。
日本というひとつの国に、こんなにも多くの魅力があることを知ること。
日本人に、日本のことを深く知ってもらうための入り口。
それが、Nippon Archives「美しき日本」です。