阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

NYの病院で集中治療医として働く麻衣Colvinさんという方の3月29日付のFacebookによるレポート。現場レポートだけにリアルだ。

2020年04月01日 | SNS・既存メディアからの引用記事

3月29日 9:30

中国やイタリアの病院からのリポートや映像を見るたびに、近い将来私が集中治療医として勤務するこの病院も悲惨な状況になるのではないかと頭の片隅では予測していた。

そうならないでほしいと願ってはいたけどいつかはここにも来ることはわかっていた。心の準備はしていたつもりだけど、甘かった。

ニューヨークの医療現場は崩壊寸前の状態にある。うちの病院でもここ2週間でコロナの患者数があれよあれよと言う間に1人だったのから

50人、200人、500人と増え、病棟のベッドもICUのベッドも全然足りなくなった。

病院のいたるところにベッドを増やしても増やしてもコロナの患者数は増え続ける一方で追いつかない。

うちの病院にはもともとICUが4つあるがどれもコロナの患者で一杯だ。新しいICUも3つ作られた。

それでも足りない。ERは酸素を必要とする人や人工呼吸器を必要とする人でごった返しているが、人工呼吸器が底をつくのももう時間の問題になってきた。

実際に知り合いの働くブロンクスのある病院は数日前に人工呼吸器がすでに底をついた。

腎臓不全になる患者も多く、透析装置も足りなくなってきたので腹膜透析に切り替えをはじめた。

病院で人工呼吸器や透析装置が底をつくというのは普段ではあり得ない状況である。
今自分の目の前に2人今すぐ人工呼吸器を必要としている患者がいるとする。でも病院にもう一つだけしか人工呼吸器が残っていなかったら?

集中治療医としてその決断を迫られた時どうやってその最後の一人を選べというのか。
ERや病棟で10人も20人もの患者がICUのベッドが空くのを待っている状態において一つだけICUのベッドが空いた時どうやってその1人の患者を選べばいいのか。

大袈裟な話でもなんでもなく数日後には直面するであろうシナリオだ。実際に昨日ミーティングが開かれてこの問題を同僚と話し合った。

自分達の経験や患者の状態を元に、また海外からのリポートを元に一番生き残る可能性が高い人を選ぶことになるのだが、

年齢と基礎疾患だけで片付けられる簡単な決断ではない。
コロナ、コロナでないに関係なく集中治療医として死を目の当たりにすることは日常茶飯事である。

ICUに入っても当然助かる患者ばかりではないので、患者さんの家族と患者さんの意思を尊重した終末期ケアや緩和ケアの話をすることも慣れている。

でも普段なら人工呼吸器さえあれば助けられるであろう患者を助けられないこの状況において医師として家族になんて言葉をかければいいのか。
もう今となっては街中の誰が感染していてもおかしくない状態なのでこの近辺ではどこの病院も家族との面会も見舞客も許可していない

唯一1人との面会が許されるのは患者が”actively dying”の時のみ。患者が数時間で確実に亡くなるであろうと医師が判断した時のみ家族1人との面会が許可される。

それも5分のみ。病院で患者は孤独にこのウイルスとたたかっている。
私の同僚や看護師も何人もコロナにかかった。私の担当するICUにもうちの病院の医師と看護師が人工呼吸器を装着されて生き延びようとたたかっている。

ニュースではお年寄りや基礎疾患のある人のリスクが報道されているが、若くして基礎疾患がなくて亡くなる人をここ2週間で何人もみた。

病棟に入院して突然死する患者もいる。中国やイタリアの医師とカンファレンスコールをして意見交換したりしているが、

まだこのウイルスについてわかってないことも山ほどあるのが現状だ。
毎日休み返上で働いてもコロナの患者は増える一方でもう終わりなき戦いに思えきて白旗をあげたくなる。

まだニューヨークでピークに達するまで2-3週間かかるといわれているが、その頃にはこの病院がどうなっているか想像するだけで恐ろしい。

自分がかからない保証などどこにもなく自分がウイルスを病院から家に持ち込んで家族にうつしてしまうことが正直一番怖い。
ニューヨークで今月の頭にはほんの数人だった感染者数がいまでは52000人以上になった。
ニューヨークの今後も心配だが日本の様子をニュースで見るたびに日本のことも心配になる。

ニューヨーカーの多くもここまでひどくなることを予測してなかったと思う。コロナにかかって亡くなった人の中で”自分は大丈夫だろう”と思っていた人も多いと思う。

中国やイタリアの様子をテレビで見ても遠く離れた場所のことに感じていたいた人もいると思う。自分または自分の家族や友達が重症化してから、

今更人混みにでたことを、自分の行動を変えなかったことを後悔してももう手遅れだ。自分は無症状かもしれない。でも自分の知らないうちに、

自分よりハイリスクの大勢の人にうつしている可能性は十分ある。日本には先月、今月で海外から帰ってきた人も大勢いる。

日本にすごい2回目の波がきても、全然不思議じゃないしむしろ来ない方が不思議だ。ニューヨークもつい2週間前まではみんなリラックスムードだった。

1週間前に外出禁止令がでてもまだ沢山の人が外出していた。今となってはさすがにみんな家にこもっているが、

手のつけなれない状況になってしまってからそうしてももう遅い。
病院は地獄絵のようで、他の街がこんな悲惨な経験をしなくていいように心から願うが、気を抜いたら東京もこうなりかねない。

外出自粛で家にばかりいて暇なことも、特に子供達にストレスがたまることもよくわかる。でももうしばらく辛抱してほしい。

振り返って大袈裟だったね、と笑える日が来たらそんな幸せなことはない。


今この状況になったからこそ気づかされることが沢山ある。家族や友達と会ってお喋りしたりハグしたり街に買い物に行ったり公園に行ったり、

気軽にそうできることって幸せなこと。生きているってそれだけで本当に幸せなこと。


早く子供達にいつもみたいにハグやキスできる日が来ることを祈って.....
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アメリカ、新型コロナウイルス死者3000人突破 ニューヨークはセントラルパークに仮設病院建設


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BCG接種をしている国々とBCG接種をしない国々の分布マップが新コロナ被害国と重なり合うのは理由があるのだろうか?

2020年04月01日 | SNS・既存メディアからの引用記事

3月29日に掲載したエントリーの再投稿。
 本日追記;3月31日現在ヨーロッパの陸続きの国スペインとポルトガルの数字
            感染者     死者      人口(2018年)
スペイン        94417     8189       4666万人         
ポルトガル         8408        140       1029万人 

 スペインはBCG接種を中止しておりポルトガルは実施している。
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一部引用・・・BCG接種をしている国々としていない国☝
これは世界の国々で、結核予防のためのBCG接種をどのように行っているのかによって色分けされている。BCGは、結核を予防するワクチンの通称であり、ワクチン開発に関わったフランスのパスツール研究所の研究者の名前を冠した菌:Bacille Calmette-Guerin(カルメットとゲランの菌)の頭文字をとったものであり、生後1歳までに接種される。

A(黄色): 現在、BCGの予防接種プログラムが実施されている国B(紫): 以前は誰にでもBCG予防接種を推奨していたが、現在は推奨されていない国中止した年は、スペイン1981年、ドイツ1998年、イギリス、フランス2005年~2007年など。C(オレンジ):BCGワクチンの普遍的な接種プログラムが無い国   全文はこちら


参考:ワールドメーターの全世界のコロナウイルス最新数値情報⇒こちら。         4月10日 追加「BCGがコロナを防ぐ」は本当か? 免疫学の第一人者が回答⇒こちら

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BCGワクチンの効果を検証する動きが広がる 新型コロナウイルス拡大防止に    ニューズウイーク

2020年04月01日 | SNS・既存メディアからの引用記事
一部引用・・・米ハーバード大学公衆衛生学部の疫学者メーガン・マレー教授も、3月18日、自身のツイッターで「BCGワクチンが新型コロナウイルス感染症の発症や重症化を軽減させる可能性がある」と指摘。
米国の非営利団体「アバンダンス・ファンデーション」では、新型コロナウイルス感染症の拡大抑制にBCGウイルスを活用するマレー教授の研究プロジェクトについて、その資金の寄付を募っている。
独マックス・プランク研究所でも、3月21日、BCGワクチンをベースに開発した結核予防ワクチン「VPM1002」の第3相試験において、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)への感染に対する効果についても検証する方針を明らかにしている。

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近ごろのランチはやはり麺類が多い

2020年04月01日 | ある日のランチ

☝鷹の爪が入っているので ペペロンチーノではあるがトッピングはセロリの葉とシーチキンという 女将バージョンのパスタ。

☟週に一回は我が家のランチに登場する星州炒米粉(シンガポール焼きビーフン)

野菜たっぷりで旨かった。

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<法が終わるところ、暴政が始まる>

2020年04月01日 | SNS・既存メディアからの引用記事
英国の思想家ジョン・ロックの「統治二論」にある一文。引用元↓
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