いま、日経新聞の電子版でこの記事を見て驚いた。
「無罪」上回る衝撃、検察捜査の根底揺らぐ 改ざん疑惑
郵便不正事件 ずさんさ、公判でも指摘
2010/9/21 12:02 情報元 日本経済新聞 電子版
厚生労働省の村木厚子元局長(54)に無罪判決が出た郵便不正事件で、捜査を指揮した大阪地検の主任検事(43)による捜査資料のデータ改ざん疑惑が21日、明らかになった。
元局長の関与立証のため、描いた構図通りにつじつま合わせをしようとしたとすれば、検察捜査への信頼は根底から瓦解する。
控訴断念に向け、最終調整の続く検察当局は無罪判決を上回る衝撃に揺れ、最高検は刑事事件として捜査する方針を表明した。
同事件を巡る検察の捜査のあり方については、無罪判決が言い渡された村木元局長の公判で、多くの証人が「検事の作文」「でっち上げ」と繰り返し批判。
大阪地裁は5月、元局長の関与を認めた関係者らの捜査段階の供述調書には「検事の誘導があった」として信用性を否定し、
大半の調書の証拠採用を却下今月10日の元局長の無罪判決につながった。
判決では、証明書発行が国会議員から厚労省に口添えがあった「議員案件」とする検察側主張についても、議員側にアリバイがあったとしたうえで
「(検察側主張は)客観的証拠に整合しない」と指摘。「議員案件につながる事実は認定できない」として退け、捜査のずさんさを浮き彫りにした。
今回、捜査で押収したフロッピーディスク(FD)が改ざんされた疑惑が新たに持ち上がったことについて、
当時の大阪地検特捜部の関係者は「FDのデータ改ざんは考えられないこと。捜査報告書の内容と矛盾するのは明らかで、なぜ書き換えたのか理解できない」と驚きを隠せない様子で話す。
無罪判決に対し、大阪地検は控訴の可否を探り、大阪高検とも控訴断念の方向で協議。21日にも最高検と最終協議し、正式に決定する見通しだ。
最高検は21日、改ざん疑惑について刑事事件として捜査に着手するという異例の捜査開始宣言をした。
検察当局は無罪判決につながった捜査の検証にとどまらず、改ざん疑惑を担当検事だけの責任に終わらせず、徹底して究明するという重い課題を背負うことになった。
♪ この記事のニュースソースはいかにもマスメディアの報道らしく明かされていない。
しかし、逆にこの記事が各マスメディアで一斉に報道されたことから、「司法記者クラブ」を通じての検察中央のリークと推察されるので、大阪地検の控訴はないこともはっきりした。
そして、このことから最高検察庁の腹が決まったこともわかる。
つまり、いま組織を挙げて検察が阻止したいのは、「取調べの全面可視化」の実現だ。世間の空気は村木公判によって、取調べが欧米や韓国のように、
はじめから終わりまで全部ビデオで撮られていたら起こりえない事件だという方向に行き出している。
上級庁への責任の波及を最少にしたいという意向もあるかも知れないが、それよりも「取調べの全面可視化」につながらないような手を打つことを最優先にした。
そのためには大阪地検特捜部で本件を担当した ・主任検事 前田恒彦(43) ・林谷浩二検事(34) ・國井弘樹検事(35) ・高橋和男副検事(51) ・牧野善憲副検事(42) ・坂口英雄副検事(51)
のチームヘッドである前田恒彦主任検事による、ごく個人的な特殊ケースにすることに決めた。
そして中央に波及する前に大阪ローカルな不祥事という事に落としこんでカタをつける。
◎この記事を読んで取材源が、FDの持ち主である上村被告と書いてなく、ぼやかしてあるの読んだ時、即そんなシナリオが見えましたが・・どうでしょうか。
いや、前にも書いたがこの主任検事は実は「隠れ全面可視化論者」で、彼は彼のシナリオでまだまだ隠し技を出してくれるのかも知れない。
いくらなんでもそれはなかとやろね!!
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