弓弦羽神社に初詣をした後、山側の道を白鶴美術館の方角へぶらぶら上がっていきました。
このあたりは六甲山の南斜面で日当りが良く、水も花崗岩を縫った豊富なおいしい水ですから、遠い太古の時代から人が住んでいたのでしょう。
織田や豊臣、徳川の武士たちが覇権争いをしていた頃、当地にはゆうゆうとこの石仏を彫っていた石工もいたんだと思い浮かべると、
何とはなしに嬉しくなって仏さまに手を合わせました。
国内外で有り難い聖人像や仏像を拝観させてもらう時には、その像を作らせた名家や大富豪またやんごとなき方々のお名前や、
注文を受けてそれらの像を作った名人上手の名前を知る事が出来ます。
しかしこういう野に置かれた地蔵や仏にも無名の作者がいて、遠い昔に刻んだ鑿跡がこうして残っていることの方に心が動かされます。
それは自分が代々職人の家の血を引いているからかも知れません。
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