お湯の国 日本

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石川啄木(ふるさとの・・・宝徳寺)

2008年08月05日 |   ✑歌碑句碑 紀行

映像:石川啄木の生家、渋民宝徳寺境内にひっそりとある歌碑。啄木の始まりの地
   にある石碑としては寂しい佇まい。ひばの木は今も天に向かい起立している。

碑文『ふるさとの 寺の畔の 
   ひばの木の 
   いただきに来て 啼きし閑古鳥
』 (啄木)

啄木はこの生家を追い出され一族を伴い流転する。それでも夢を捨てきれず上京。
文京区に居を構える。しかし彼はお金が無かった。彼を金銭的に支えたのが金田
一京助博士であった。啄木の悲しみは貧困に尽きる。しかし追い詰められた境遇
は珠玉の歌篇を生み出したのである。東京の代表的歌を掲げ啄木物語を終えたい。

 『石をもて 追はるるごとく ふるさとを 出でしかなしみ 消ゆる時なし

 『ふるさとの  訛なつかし 停車場の 人ごみの中に  そを聴きにゆく
                        (歌集「一握の砂」より)

参照:上野駅構内にはこの啄木の碑がある 石川啄木歌碑(東京都上野駅)

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