(12年前にバリ島・ウブドを観光した際に出会った葬式の様子。
ガイドブックにも紹介されているように、バリ島の葬式は一種のお祭りとして派手に行われます。
観光客も自由に見学できます。(大きなお葬式があるときは観光客用のインフォメーションも出るそうです。)
もちろん大掛かりな葬式ができるのは金持ちだけのようで、いろいろ準備もあるのでとりあえず土葬しておいて、準備ができたら掘り起こして土地の人間みんなで“ワッショイ!”とやるみたいです。
興味のある方は、私の旅行記サイトhttp://4travel.jp/traveler/azianokaze/album/10056203/ をご覧ください。
【地震国】
今シンガポール航空機内でこの文章を書いています。
シンガポール乗換えでインドネシア・デンパサールへ向かっています。
バリ島ウブドでシルバーウィークを過ごそうという訳です。
バリ島・ウブドは12年前に訪れて以来、2度目になります。
音楽・ダンス・絵画などエキゾティックな文化に溢れ、現地男性と結婚して定住している日本人女性が多いこともあって、言葉が不自由な私などでも何かと便利なところですが、それだけに観光客も多く、少々商業的な“俗っぽさ”を感じさせることもあって、しばらく敬遠していたところもあります。
ただ、あちこちでトラブルに巻き込まれるような旅行に苦労していると、また普段の生活でいろいろ悩ましいことも多かったりすると、ウブドの居心地の良さが懐かしく思われ今回の旅行を決めました。
ほんの数日ですが、日本語が通じるような郊外の安宿のベランダで、遠くガムランの音など聞きながら、自堕落に昼寝でも・・・と考えています。
そんなバリでは地震があったようです。
バリに行くのでなければ誰も気に止めないような小さな記事ですが。
****バリ島沖で地震、負傷者も=インドネシア****
米地質調査所によると、インドネシアのバリ島沖で19日午前7時(日本時間同8時)すぎ、マグニチュード(M)5.8の地震があった。保健省当局者によれば、7人が負傷した。在デンパサール日本総領事館によれば、日本人が負傷したとの情報はない。
震源はバリ島デンパサールの南南東75キロで、震源の深さは約71キロ。インドネシア気象地理庁は地震の規模をM6.4としている。津波の恐れはないという。
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2年前、スマトラ島に行った際も、目的地パダンで直前に大きな地震があり、相当な被害が出て、旅行を危ぶんだこともありました。
また、ジョグジャカルタで観光したプランバナンの世界遺産も06年の地震で被害を蒙ったとか。
何かと地震に縁がある国ですが、世界有数の地震国ですから当然のことなのでしょう。
今回のバリの地震はさほど大きな被害は出ていないようで一安心です。
【宗教的保守化・不寛容】インドネシア関連では、こんなニュースも。
****インドネシア:アチェ州議会 姦通で石打ち刑の条例可決*****
インドネシアのアチェ州議会は14日、婚姻外の性交渉に対して投石による死刑などを科す条例を全会一致で可決した。イスラム法(シャリア)を厳格に適用するこの条例に対しては、人権団体などが「残酷かつ非人道的」と反発。州政府も議会に再審議を求める考えを示している。
条例によると、配偶者でない相手と性交渉を持った場合、独身者にむち打ち100回、既婚者には石打ちによる死罪を適用。刑は公衆の面前で執行される。アチェ州はイスラム法を含む広範な自治が認められている。
AP通信によると、イスラム圏で姦通(かんつう)罪に対し法的に石打ち刑が認められているのは、アフガニスタン、イラン、スーダンなど7カ国。また、違法な執行がイラクやソマリアで報告されている。【9月15日 毎日】
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世界最大のイスラム国インドネシアにあって、バリはバリ・ヒンズーという特異な島です。
しかも、生活の隅々まで宗教的儀式・風習にどっぷりつかり、毎日が宗教儀礼を中心に回っている島です。
以前、インドネシアでイスラムの観点から“反ポルノ法”的な法律が作られ、バリのダンスや絵画・壁画なども影響を受けるのではと、話題になったこともあります。
宗教的保守化・不寛容は、やはりインドネシアでも進んでいるのでしょうか。
もちろん、数日の観光旅行ではそんなことはわかりません。
ほんの気分転換の時間をお金で買うだけです。
飛行機はまだ福岡を飛び立ったばかり。
今夜、現地到着の予定です。