長野県民文化会館で行われた「高嶋ちさ子 12人のヴァイオリニスト」コンサートにいってきました。たくさんの曲の中で、ショパン「ノクターン第2番」が最も印象に残りました。べートーヴェンの交響曲第7番第1楽章をアレンジして演奏していましたが、ヴァイオリンとピアノだけなのでヴィオラ・チェロなど低音が聞きたくなります。そこで今夜はジョニー・ハートマンです。
JOHNNY HARTMAN (ジョニー・ハートマン)
I JUST DROPPED BY TO SAY HELLO (impulse 1963年録音)
男性ヴォーカルのスターの一人です。バリトンの渋い声で、ゆっくりとしたバラード調の歌を得意とした歌手です。なんといって、「ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン」が代表作として知られていますが、その半年後に録音されたのが本作品です。ここでも好調を維持していて、代表作の一つとなっています。
曲目は、「Charede」、「In The We Small Hours of The Morning」、「Stairway To The Stars」らスタンダードに加えて、「If I'm Lucky」、「I Just Dropped By To Say Hello」なんていうのが収録されています。そしてバックが素晴らしく彼らのソロも楽しめます。
イリノイ・ジャケー(TS)、ハンク・ジョーンズ(P)のソロやエルヴィン・ジョーンズのドラミングがきけます。ハートマンとジャケーの組み合わせは、黒っぽくて軟弱なところがないハード・ボイルドたっちの小説を連想させて、かっこいいです。「Charede」(シャレード)でジャケーが入ってくるところはぞくぞくします。「How Sweet It It to be in Love」ではドラムスが躍動的です。
ヴァイオリンもいいけれど、高音ばかりでいささかくたびれた耳にちょうどよいアルバムでした。