今朝、早く自宅を出たので、長野市トイーゴ(生涯学習施設)内にあるモス・バーガーに寄ってコーヒーを飲みました。店内に流れていたのはボサノヴァで、仕事いくのいやになりかけたのですが、帰ったらスタン・ゲッツを聴くことにして我慢して職場へと向かいました。
STAN GETZ (スタン・ゲッツ)
STAN GETZ & BILL EVANS (Verve 1964年録音)
ゲッツ(ts)とエバンス(p)の大スターの組み合わせが実現した作品です。それぞれ好きにやっていますが、実はそうリスナーが感じるのは無理がなくて、出来に納得がいかないスタン・ゲッツが録音当時発売を停止したいわくつきのアルバムです。74年にヴァーヴレーベルが勝手に発売して聴けるようになったものです。
しかしながら、ベースが日によってリチャード・デイヴィスとロン・カーターが務め、ドラムスはエルヴィン・ジョーンズという顔ぶれです。これにゲッツ、エバンスですから発売停止の作品とはいえ聴きたい思いが募ります。
ゲッツのスイートな音色が抒情を醸し出す「But Beautiful」、「Melinda」がエバンスも含めていいと思います。「Funkallero」でもゲッツはのびのびと演奏をしています。しかし、「My Heart Stood Still」、「Carpetbagger's Theme」あたりは、ゲッツ、エバンスともちぐはぐなプレイをしている感じです。曲によって、エルヴィンのドラムもそぐわないように思います。
この組み合わせは興味深いですが、グループとしてのまとまりはありません。けれども、全盛時のゲッツはやはりいいなと思うアルバムです。