ある新聞社系調査機関の「テレビと買い物」に関するアンケートに答えたところ、謝礼として2000円をもらいました。ラッキーというわけで、さっそくタワーレコード長野店でCDを買ってきました。
STEVE KUHN (スティーヴ・キューン)
WATCH WHAT HAPPENS! (MPS 1968年録音)
前々からほしかった、スティーヴ・キューン(ピアノ)のアルバムです。ピアノの音自体が研ぎ澄まされていてクリスタルな輝きといえばいいんでしょうか。MPS録音だからベーゼンドルファー社製のピアノを使用していると推測します。同社の「シュトラウス・モデル」に一度だけ触ったことがありますが、本当にいい音色でした。
急速調の「WATCH WHAT HAPPENS」とスローな「Silver」(KUHNの自作)、静けさとダイナミックスさが交錯する「Lament/Once We Loves」の3曲が気に入りました。同じ音の連打や緊張感を次第に高めていくプレイなどキューンの個性は際立っています。中にはフリー系のプレイや声を使ったトラックもありますが、これらは薬味的にきくだけです。他のメンバーはPalle Danielsson(b)、Jon Christensen(ds)で、ドラムスは曲により奔放なプレイで応えています。
もともとアート・ファーマー(トランペット)の「Sing Me Softly of The Blues」を聴いた際、ピアノを担当していたキューンにすっかり魅了されたのが、彼のアルバムを集めるきっかけでした。「Three Waves」(Contact)をはじめ何枚かもっていますが、重要なアルバムを加えることができました。
エビス(恵比寿)ビールを飲みながら悦楽的なトラックを繰り返しききました。謝礼付アンケートまたきてほしいものです。